栃木県の御刻印めぐりツーリングを兼ねて、那須湯本にある雲海閣に泊まりにきています。訪れるのは日帰りを含め今回で4度目です。もう、雲海閣の虜(とりこ)のようになっています。栃木に行くなら「雲海閣」一択です。
温泉は言わずもがな最高、部屋も素晴らしくひなびた雰囲気、そして静かな環境。どこを取っても非のうちどころがありません。そんな雲海閣の魅力についてひとつづつ。
まず、部屋は8畳の広さがあり、ひとりで宿泊するにはやや広すぎるくらいに充分です。冷房はありませんがファンヒーターに炬燵もあるので、冬に訪れても暖かく過ごすことができます。ちなみにファンヒーターの灯油は玄関横にあるポリタンクからセルフで給油するようです。今回初めて知りました。

テレビも42インチはあるでしょうか。大型です。ちなみにBSも観ることができました。部屋の壁はだいぶ年期が入っていますが、こういうところも含めてお気に入りです。

雲海閣は素泊まりのみですが、共同の炊事場があるので思い思いに料理をすることができます。フライパンからお鍋、お皿まで自由に使ってよい形になっているので食材を持ち込んで簡単な晩御飯を作ることもできます。

お宿の外観を上げ忘れていました。こんな感じです。一見する限りでは宿とは思えないかもしれませんが、中に入れば意外と広いのです。この外観の雰囲気も大好きです。

肝心のお湯のほうですが、お風呂は2つあります。ひとつは、まるで廃墟のような通路と急坂な階段を降りていった先にあります。苦手な人はダメかもしれませんが、これを抜けた先に最高のお湯が待っています。


左が42〜43度はある熱めのお湯、右がたぶん39度くらいでしょうか。硫黄の匂いで充満したお風呂です。たしか源泉から直接のかけ流しだったような。このお湯も大好きで雲海閣に何度も足を運んでいるようなものです。本当によいお湯です。

もうひとつは、先ほどの廃屋のような通路手前にある温泉です。こちらは何年か前に改装されたようで、とても綺麗な浴場になっていました。いっしょに浸かっている地元の方とお話をしたのですが、身体を芯から温めるならこちらの湯のほうが評判がよいとのことです。

雲海閣の魅力ってなんだろう?と、ふと思うと「なんだか、田舎に帰ってきたみたい」なんだと思います。部屋には炬燵があって、窓から外を眺めれば山々があり。お風呂に入れば地元の方と会話に花が咲いたりも。それに付け加えて宿主さんもとても親切だし、本当に居心地がよくて。
一泊で帰るのがなんだか惜しくなってしまって、今回は急きょ延泊させてもらうことにしました。3連休なので難しいかな?と思っていたのですが、幸いにも部屋が空いていたので、そのまま同じ部屋に泊まらせてもらうことに。今回の目的は御刻印めぐりと湯治ツーリングです。文字通り、雲海閣のお湯に何度も浸かり明日への英気を養いたいと思います。
それでは、また。
