2018/02/15

退院カウントダウン、とうとう「0」になる日がやってきました。29日間の入院生活も今日で終わりです。
病院のベッドの上で、あれや、これやと色々なことを考えちゃいました。いかんせん、考えすぎるには充分すぎるほど時間が余っていたので⋯。でも、ある日気づいたのです。深く考えたからと言って、より楽しくなったり幸せになったりするだろうか?深く考えちゃっても、浅く考えちゃっても同じように時間は過ぎていきます。ただ、眼の前にやってくる時間を楽しめば、それでいいんじゃないか。って。
考えすぎたからといって、ある日テニスが上手になるわけでもありません。まずはテニスを楽しめばいいんです。あくまで例えですけど。
もう少し運ばれるのが遅かったら、意識を失って次の日には死んでいたと思うよ。そう言われたあの日から、今日まで長かったようで短く、短いようで長かったです。正直、胸の手術痕や、お腹と背中から生やしたように繋がっていた幾本ものドレンチューブ姿を見て、数日間はへこんでいました。朝早くに目が醒め、目に入ってくる光景は見慣れない天井。しばらくぼんやりとその天井を眺めているのですが、意識が次第にはっきりしてくると、それが昨日と変わらない、入院中の病院の一室なんだということに気づいた時の何とも言えない、やり場のない思い。
そんなやり場のなさは、ここブログで何かを吐き出すように書き続けてきたり、Xで吐露することで平常を保っていたような気もします。特にXではフォロワーさんとのやり取りで、孤独を感じず過ごすことができました。
「(病気に)なって、よかった」なかなかそこまでの域に達することはできませんが、それでも手術や入院を経験して、なんとなく考え方は少しだけでも変わったような気がします。繰り返しになるけれど、目の前にやってくる今という時間を楽しめばいいんです。
あえて言うほどのことでもありませんが、助かった命と思って、残りの余生は「おまけ時間」として、とことん楽しもうと思います。バイク、キャンプに競馬、知らない街の散策と食事、音楽作りやブログ更新。気心知れた友人との遊び。楽しみは尽きません。
そんな楽しさを切り取って、これからもこのブログに足跡として残し続けていきます。とあるちっぽけな人間の、とある生活記録をたまに思い出し、これからも覗いてみてやってください。