2018/02/15
久しぶり、キャロットクラブ歴代出資馬の回顧録です。
と、これを書いているのは5月ですが。もう2か月後には2020年産駒の募集馬リストが開示されるのですね。1年ってホントに早い・・・
エクスプレッサー(牡 2017年4月29日生 4戦0勝 )
- 父:スクリーンヒーロー 母:ジャッキーテースト(母父:カーネギー)
- 堀厩舎
- 成績:平地 未勝利(0-1-0-3)
今こうして現役時代の写真を見ても、やっぱり惚れ惚れする立派な馬体。馬格。
応募時点からすでに立派な感じに見えていたし脚元も問題なさそうで。
あとは、スクリーンヒーロー産駒って果たしてどうだろう?やっぱり距離も若干長めのところに適正があるのだろうか。それでも堀厩舎ならきっと上手いこと使ってくれるはずだ。
なんていう青写真も描きつつ出資を決めたエクスプレッサー。
デビュー戦では1番人気におされながらも2着。その後も7着、5着、6着と結果を残すことができず、残念ながら未勝利引退となった。
カープストリーマーやエクスプレッサーのレースをいくつも見て思ったことのだけど、どんなに馬格が良く見えても最終的には走りのセンス次第なのだろう。
センスと言うかなんというか、馬って今日は何メートルのレース走るんじゃい。って当然分からないだろうから、よく言われる「道中いちど息を入れる」っていうことが出来ないと、短距離、長距離に関わらず最後に息があがってしまうんだと思う。
カープストリーマーも掛かっているようには見えなくないけど、終始力みっぱなしで走っているように見えた。
エクスプレッサーもまた同様に、首筋から肩、前脚の運びなどが力みっぱなしに見えて。
出資馬が走らない重賞レース等で一頭の様子をそこまで凝視しないけど、出資馬が走るレースは何度も見返してしまうし、細かいところが気になっちゃう。
そうするとやっぱり前述のように「掛かってはいない。でも、何だか固い。」って思うところがあって。
立派な馬体の馬はたくさんいるけども、「息を入れる」ことを知っている馬がグレードレースでも結果を残せる馬なのだろう。
たまに思うのだけど「今日はセンロクの府中やで」って、そっと馬の耳にささやいて理解してもらうことができたなら、その馬は間違いなく大活躍するに違いない。
馬とのコミュニケーションだったり、調教技術がこの先もっと進んだら、もしかしたらそういう意思疎通を図ったりするサインみたいなものが実現したりして。
ブルメンダール(牡 2018年4月8日生 4戦1勝 ※現役馬)
- 父:モーリス 母:ブルーメンブラット(母父:アドマイヤベガ)
- 国枝厩舎
- 成績:平地 未勝利(1-1-1-1)
ブルーメンブラットの仔に出資できるって、もう、それだけで舞い上がっちゃいました。
しかもデビュー前からPOG本などにも取り上げられて、これは!相当活躍するかもしれない!
勝手に、そんな期待を膨らませていた。デビュー戦こそ2着馬の激しい追い込みを何とかしのいで勝利してくれた。ただ、力みがちな走りに見えたのは気がかりでした。
そんな初レースを勝利した後の2戦目、1勝利クラスのレースでは直線に向いて早めに脚色よく抜け出すも追い込んできたニシノアジャストに、ゴール板直前で交わされての2着。
惜しかったと言えば惜しいのだけども、やはり一辺倒気味でしか走れないところは気がかりで。抜け出したあとでソラを使っているようにも見えないので、やっぱり終始チカラが入るような走り方のほうが気になってしまう。
一口という形で競馬を楽しむことの最終目的
ラフィアンというクラブも経営されていた岡田総帥がお亡くなりになられたのは2021年3月19日。
独特の見解で馬を見たり解説したりと、一部の競馬ファンから熱い支持を受けていた御方でした。
そんな岡田さんについて、自身が好きなエピソードのひとつ。
北海道で細々と競走馬産を経営されている、とある牧場での話。
岡田さんが産駒を見てみたいということで牧場を訪れ、見学後には○○円で購入させてください。と無事に話がまとまったあと。
同日、しばらくするとまた岡田さんの車がやってきて、牧場主さんに相談があるとのこと。
ここで牧場主さん「さっきの話はなかったことにしてもらえませんか」と言われるのだろうと覚悟していたところ「先ほどの馬。もう○○円上乗せさせてください。お願いします」と言われたのだとか。
自ら上乗せするという決断に至った経緯は分からないけれど、そのようなことを提示してくれる方は後にも先にも岡田さんだけだ。という牧場主の話を読んで、岡田さんはきっと馬を愛し、馬に関わる人たちのことも大切にされていたのではないでしょうか
そんな岡田さん、ご自身が運営するクラブからいつかダービー馬を出したいと語られていたそうです。
ダービーではないのだけど、2021年5月に牝馬ダービーとも言われる「オークス」では、そんな岡田総帥のクラブ馬「ユーバーレーベン」が勝利しました。
ゴール板を駆け抜けたあとにデムーロさんが天を見上げガッツポーズしたのは、おそらく岡田さんに捧げたサインなのだと思います。
そんな背景あっての、レース直後のデムーロさん男泣きだったのだとも思うのです。
自分もいつか出資馬がダービー取ったで。っていう瞬間を父と分かち合わないと気が済まなくなってしまう。何度も言っているけども。
みんなに愛されていた岡田総帥ですら叶わなかったことが、果たして一口キャロットで実現する時がやってくるだろうか。
いや、必ずやってくる。そう思いたい今日この頃です。