2018/02/15
「月うさぎ」さんを知ったのは、2019年の3月頃。
柏方面に住む友人と、ちょうど中間地点あたりで飲もうか。という話になった時に、たまたま調べて知ったお店である。
タイトルで「隠れ家的な」と言っておきながら、ぜんぜん隠してないんだけど美味しいから別にイイ。
「こんな居酒屋が近所にあったらなぁ。」という願望が、ぎゅっと詰まったお店なので珍しくグルメな記事。
月うさぎさんの、暖かくて優しい品々よ
お通し
お通しからして既にお通しではなく、逸品な一品という感じ。
豆腐の上に胡瓜、イカとめかぶがの和えものが載せられたもので、ついつい箸がすすんでしまう。
月うさぎサラダ
前菜の、月うさぎサラダです。
お品書きには900円とありますが、オーダーしたところ「けっこうボリュームあるから、ハーフサイズをおすすめしますよ。」と、ご丁寧に教えて頂き。ちなみにハーフサイズでもボリューム満点、4人までならハーフサイズで十分な感じです。
里芋と牛蒡の揚げもの
事前に見た食べログでも評判よかった、里芋と牛蒡の揚げもの。
最芋にも牛蒡にも、ほんのりと下味が付けられているのでしょうか。どちらも自然な味付けが優しいです。
肉巻き竹の子(たれ焼き)
柔らかく煮込んだ竹の子に、本当に薄い豚ばら肉が巻かれています。
あれ?自分のスマホでも、こんなに美味しそうに撮れるもの?と思ってしまうほど、なぜか綺麗に撮れた気がしている。しっかり味の染み込んだ豚肉と、ほぼ素の味のままであると思われる筍が絶妙。
新たまねぎと白海老のかき揚げ、まいたけの揚げもの
ここまでボリューミーとは思っていなかった、かき揚げ。途中でかき揚げ丼にして食べたくなるほどのビッグサイズ。
揚げどうふとおこげの、野菜あんかけ汁
ボリューミーさを伝えられる写真でないのが惜しいところ。
このあんかけの下には、おこげと挙げ豆腐が隠れている。優しい田舎の味という感じで、食べていてホッコリしてしまう。
揚げだし豆腐
素朴な揚げ出し豆腐ですが、こちらも優しい味付け。
トマトの肉巻き
これぞ逸品、と言ってもよいかもしれません。月うさぎでも定番の一番人気だそう。
トマトの酸味と薄い豚肉の甘味が口の中で程よく溶けていきます。
〆さばや、牡蠣など旬の品も盛りだくさん
訪れるたび、旬の食材が揃っているのも楽しみのひとつ。
11月下旬には、〆さばと生牡蠣を頂いた。生牡蠣を一気に食したあと、きゅっ!っと日本酒を呑む。こんな、ささやかな贅沢な時間ってそんなにない。
ひとり呑み初訪問で、よいお店かどうかを見極める
自身は、なぎら健壱氏や吉田類氏のようなベテラン呑み歩き人でも何でもないけれど、も。
「ここ、こんど1人で来てみようかな」とか「ひとり呑みでも楽しそう」と思えるお店には、たったひとつだけの共通点があると思ってる。
常連さんとおぼしき、おひとりで来ている方が楽しそうに過ごしているかどうか。
これだけである。
ひとりでも来たいと思っているから来ているはずなのに、お酒が入ってしまうためだろうか。月うさぎさんの話ではないけれど、カウンターで不機嫌そうに飲まれている方をたまにお見かけしたりする。
これって別にお店の非にあらずなのだけれど「不機嫌そうにしている人がいる」と思ってしまうだけで、どうしても自然と足が遠のいてしまったりする。
みんな笑顔で楽しそう。お隣さんが狭そうだったら、ちょっと椅子をずらしたりして、さ。そんなちょっとした気遣いに溢れているお店は、きっと良いお客さんが集まるもの。
月うさぎさんは、みんな楽しそうに過ごしている。みんな、ほっこりしたくて訪れているのだろう。
そしてまた自分も、ほっこりしたくなって通ってしまうだろう。