2018/02/15
3月になり、日増しに暖かくなってきて気分もよい週末。とある自転車屋の友人から「これは見たほうがいい」という、TVerのリンクが貼られたLINE通知が送られてきた。
ふむ、TVer(ティーバー)か。
最新アプリに疎い自分でも、さすがにTVerはインストール済みですぜアニキ。
なぜならつい先日、自身にとってのサウナ先生が「(見逃してしまった)サ道のスペシャル番組、TVerでも配信されているヨ」と教えてくれたからである。
その時にTVerはインストール済み、サ道スペシャルも観ることができた。
そう、途中までは・・・
途中で寝落ちしてしまい、1週間ぶりサ道スペシャルの続きを観ようとアプリを立ち上げたら、悲しいかな既に配信終了となっていた記憶はまだ新しい。
「過去番組がいつまでもアーカイブとして配信され続けているワケではないTVer」という悲しい事実を知ったのは、この時でした。
よぉぉぉし、次こそ友人がオススメしてきた「家、ついて行ってイイですか?」を最後まで見てやろうじゃないか。
と意気込んで見てみたら、なんだかとても考えさせられた内容だった。という話になります。
性春昌幸信士(せいしゅんしょうこうしんじ)
そんな「家、ついて行ってイイですか?」
この回の主人公は「オナニーマシーン(通称:オナマシ)」というインディーズバンドのボーカル&ベース担当、猪股昌也氏でした。
2019年12月19日、53歳で亡くなっているので故人です。故人の内縁関係にあった方のお話と、生前の映像を中心に番組は進んでいきます。
性春昌幸信士(せいしゅんしょうこうしんじ)は、猪股昌也氏の戒名。故人のバンドファンで、住職をされている方が付けられたそう。
この「家、ついて行ってイイですか?」を観るまで猪股昌也氏のことはおろか、バンドのことも知らなかったのですが。
まず最初に思ったこと。
バンド名すごいな。直球だな・・・
初めてこのバンド名を知る人がいたら、きっと同じように思うヒトがほとんどではないだろうか。
そして愛称はオナマシである。
なんだかエレカシよろしく、そんな類のバンド名に聞こえてしまう不思議。でも、紐解けば正式名称はオナニーマシーンなのである。
エレカシはエレファントカシマシだけど、オナマシはオナニーマシーンなのである。(バンド名なので今こうしてブログで連呼しているけれども。今後、この言葉をタイピングしブログに挙げる時は二度と訪れることがないような気もしている)
ここからは「家、ついて行ってイイですか?」の内容から、何となく妄想も含めた猪股昌也氏と、その周りの方々について。
猪股昌也氏は大学卒業後、オリコンに入社したらしい。そこで若くしてとある編集部の編集長になったりと活躍めざましかったようです。
オリコンで何年働いていたのかは分かりませんが、その後に独立してフリーライターのようなことをやりつつ自身のバンドを結成された模様。(退社時期が不明なので、もしかしたらサラリーマン時代とバンド結成~活動時期は被っているのかもしれません。)
そもそも就職先にオリコンを選んだくらいなので、もともと音楽が大好きだったのでしょう。
そして結成したバンドが「オナマシ」のようです。
インディーズバンドとしてリリースしたファーストアルバムが4万枚売れたらしいのですが、コレはすごいことだと思う・・・(その次、セカンドアルバムも3万枚のセールとありました。)
サンボマスターや銀杏BOYZとも交流があるようで、2003年にはサンボマスターとの共作をリリースしたようです。
そんなさ中、2018年7月に口腔底癌が判明し余命3年と言われたそうで。舌を切除するなど必要な手術をしたのち抗癌治療などを続けるも2019年12月19日に死去。
このあたりの経緯はウィキペディアにも載っています。
53という歳で亡くなってしまったからとか、オナマシというバンドが道半ばだったことに対し何か特別な想いが沸いてくることはなかったのですが。
ただただ、一生の終わりが来るということはこういうことなのかと思う内容でした。
既に意識も薄れつつあるなか、銀杏BOYZの峯田さんが病室を訪れ声をかけると、まるで羽交い絞めのように抱きつきにいった姿とか。もうろうとした意識であっても、勝手に身体が反応するってこういうことなのかって、VTRを観て思った。
その後、奇跡的に目覚めてからお見舞いにやってきた江頭2:50の「こういう言葉イヤかもしれないけども。がんばれ。」という、心こもった言葉。
奇跡的に意識が回復したあと、なんと合同ライブのステージに立つというシーンもありました。
もうガリガリに痩せてしまっていて、抗癌治療の副作用なのか内臓系が上手く働かなくなっていたからなのかは分かりませんが顔だってパンパンに腫れてしまっているのに。ステージに立って「舌ないけど歌います!」なんて言って、ベース弾きながら歌っている姿に圧倒された。
そのときのライブでの、銀杏BOYZの激しいギターとベースの音色。
銀杏BOYZもバンド名は知っているというくらいで、音を聴いたのはこれが初めて。それでもこのラストとなった共演ライブでは、ギターとベースが共鳴するように何か泣き叫んでいる感じに聴こえてしまった。
それらの映像と時間に、ただただ感銘というか本当に圧倒され続け。
そして友人が今回の「家、ついて行ってイイですか?」をなぜ勧めてきたのかも、何となく分かったつもり。人生楽しなきゃね~なんてコトバにするよりも遥かに分かりやすい。
そんな風に勧められた番組が「家、ついて行ってイイですか?」だったというのも人生初だけども。
ただ、これは観ておけ!とか、聴いてみろ!って勧められるのすごく好きなんだとも思った。
そんな風に勧めてくれること自体、きっと何か共感できるところがあるからだろうし、例え僅かばかりでも同じモノを共有できている証のような気がして。
そんなTVerで配信中(2021年3月15日まで)の番組はコチラです ⇒ https://tver.jp/corner/f0068408
ねぇ、知ってるけ?
人ってみんな、いつか必ず終わりがくるんよ?
あらためて自身にそんな言葉を投げかけ、これからも毎日できるだけゴキゲンにやっていこうと思った。1日1回、誰かをくすっと笑わせることも続ける。
そしてやっぱり、誰かを傷つけるようなコトでさえなければ、やりたいことはドンドンやっていこうと思った。
もう〇〇歳だしなぁ、なんて関係ない。
ましてや〇〇歳になった頃にやってみようかな。なんて、そんな悠長なこと言ってる場合じゃないなぁと。
猪股昌也氏の「家、ついて行ってイイですか?」を見終え、あらためてそう思いました。
つらつらと想うこと書き連ねてしまったけども、いちばん言いたかったことは
TVerだからって、いつまでも番組が残っているワケではない
ということです。