何がきっかけだったか。たしか「車の免許を取りに行きたいけど、悩んでる」というひと言をきっかけに、「よし!いづみ屋で作戦会議をしよう」と誘ってみたところ。意外にも二つ返事でOKしてくれた娘と、いづみ屋に行ってまいりました。

二十歳を迎えて、初めての乾杯。娘は生レモンサワー、自分は生ビール。
こんな最高の夜、あるかよ。こんなにも美味しくて嬉しい生ビール、あるかよ。
なんだか、あぁ。この日に全部は繋がっていたのかもしれない。なんて、心のなかでそっと思ってしまった。たかだか初めての乾杯。されど乾杯。ぶじに元気に、二十歳になったお祝いでもあります。そんな気分。
でも、そんなこと内心で思いながら表にはいっさい出さず、ただただ、色々なこと面白おかしく話し合いました。
車の免許に向けてのはなし。留学のはなし。アルバイトのことに、大学のこと。来年からむかえる、就職活動のこと。
そんな色々のなかでも聞いていて嬉しかったのは「わたしは、こう思ってる。こう考えている」って、すべてのことにちゃんと自分の思っていることが会話の中に混ざっていたこと。
あぁ、たぶんきっとこれまでと同じように、これからもダイジョウブ。そんな風に思いました。
今回とは別、ちょっと前に旧友と食事をしたときに。なんか、子どもに対して全然怒ったことなさそうだよねと言われ。
ただ一度だけあるんだよね、と答えたら「逆にその一度って、なんなの!?」と聞かれ…笑
その昔、まだ娘が保育園生だった時でしょうか。娘とふたりで出かける準備をしていたときに、娘がなかなか仕度をせず。玄関で色々準備をしている時に、ふらふらとクローゼットのほうに行ってよそ見して遊んでいるから、思わず「はやく準備しなさい!」と、少しだけ声を荒げて言ってしまい。
と、説明したら「それ叱ったうちに、入らねーよ笑」と笑われました。
でも自分の中では、少しだけ感情的に言ってしまったそのひと言を今も覚えているし、今でもちょっとだけ後悔しています。(たぶん、仕事のストレスとかもあったのだと思う。)
何をここに残しておきたいかって、それだけ(叱らずとも済むくらいに)娘は完璧だった、という訳でなく。
それだけ一緒に、なんでも面白おかしくやってきた間柄でした。もう、本当に小さい時から。
思い出は美化しがちと言うけれど、ここだけは間違いなくそう思っています。なぜなら、事実叱ったこともその一度だけなのだから…。(ちなみに娘はそこに関しては何も覚えておらず。パパに叱られた記憶は一度もないと言っています笑)
失敗しても、まず笑う。お互いに。自分も失敗する時がある。もちろん娘も、失敗する時がある。それで一緒になって、まず笑う。
で、そのあと一緒に考える。どうしたら次は上手くいくんだろう?って。
そんな風に、ちょっとだけ面白おかしくやってきたつもりです。
だからきっと、娘なら大丈夫。そう思っています。
失敗は誰にでも、ある。完璧な人なんていないのだから。でもその時に娘はきっと人の失敗も許せるし、いっしょになって考えることのできる人だと思っています。
なんて、ちょっとだけ教育理念的に聞こえてしまうところもありそうですが。全くそんなことはなくて、ただ単純にいつもユーモアに溢れひょうきんで。それに和まされているばかりで、叱るようなシチュエーション自体がなかっただけです笑


本当はこんな乾杯の日も、もう少しだけ先のことだと思っていました。
でもたぶん、娘はわずかばかりでも「何かを聞いてみたい」だったり「相談してみようかな」と思っていてくれたのかもしれません。(単純に話を聞いてもらいたい、だけかもしれません。でも、それでもいいのです。)
娘がお手洗いで席を外したときに、カウンターの隣でちびちびとおひとりでやっていらしたおじちゃんに、なんでか話しかけてしまって。
今日、娘と来ているんです。初めての乾杯で。
それは絶対にここ、いづみ屋でやりたかったんです。
って。たぶん相当、嬉しくて自慢したかった自分がいたんだと思います笑
そうしたらおじちゃん(自分もおじちゃんだけど)、「うん、親子なんだなって、ずっと会話聞いていて思っていたよ」と。(ずっと聞いてたんかい笑)
私にも娘がふたり居てね。就職お祝いに2人でここに来たりしたもんだよ。と懐かしそうに、嬉しそうに話してくれました。
その会話の最中に娘が戻ってきて「じゃあ次は自分たちも、内定お祝いでまた来よう」なんて3人で話もして。
そしてお会計時、娘が食べ終わったお皿を重ねてカウンターをおしぼりで拭いている姿をみて、隣のおじちゃん「偉いね、ここまでちゃんとお皿重ねてね。うん、偉い」って。
なんでもないひと言だったけれど、あぁ、アンタの子育ても間違いではなかったんだよって言ってもらえているよな気もして、余計に嬉しくなってしまって。(きわめて都合の良い、自己解釈…笑)
もちろんそれは自分ひとりでは、決してなし得ません。両親ともに、ふたりの温度感などがちょうどよいバランスあってのものだったのだと思います。きっと、そうだったのだと思うのです。
いづみ屋
もう、何回紹介しているんだという感じですが、草野球の先輩に社長、バイク仲間、娘。いろいろな人を連れて行っていますが、みんなが口を揃えて美味しいと言ってくれます。娘もあとから「ぜんぶ美味しかった」とLINEが来ました。老若男女、それこそ世代を越えて受け継いでいきたい、思い入れのある名店(と思っている)ので、どうか末永く続いてほしいです。
