FTR223と行く

ホンダFTR223を語るブログ。明日はバイクと、どこ行こう。FTRでトコトコ、どこ行こう。

FTR223に7年乗り続けてのインプレ

time 2018/02/01

FTR223に7年乗り続けてのインプレ

写真は、ホンダの「FTR223」というバイクに乗り始めてから半年くらいの時のもの。確か2012年の春頃です。

購入した当時に付いていたスーパートラップのマフラー姿が、今となっては懐かしくもあります。スーパートラップの音も好きだったのですが、ツーリングで見知らぬ土地をのんびりと巡る際は、もう少し自然な排気音で廻りたいと思うようになり、今現在はノーマルマフラーに付け替えています。

2017年の北海道ツーリングを機会に、その出発前にノーマルマフラーへと付け替えたのでした。

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FTR223の個人的インプレ

FTR223は2000年から生産、発売され続けてきた歴史あるバイクのひとつなのですが、残念ながら2016年をもって生産中止となってしまいました。

125ccでもなければ250ccでもなく、なぜ223ccなのか?だったり、過去にはFTR223の前身にあたるFTR250という兄貴的バイクもあったんだよね・・・等々の細かなお話は、すでにウェブ上で多くの方が書き残されているので、ここでは省略します。(Wikipediaにも「ホンダ・FTR」というお題目で、詳細な記事が書かれています。)

既に生産中止となっているバイクのインプレッションを今さら残しても意味がないように思われるかもしれませんが。

自身としては、だからこそのインプレという感覚です。こんなにも乗りやすくて楽しいバイク!という思いを残しておきたくなり、記事にしてみました。

過去や、今現在もFTR223を楽しんでいる方には「そうそう、そういうトコロだよね」と共感してもらえる部分があれば。また、まだ市場に出回っている今のうち、購入検討されている方にとっては少なからず何かの参考になることができたら幸いです。

取り回しが、圧倒的に楽ちん!

ネット上で、FTRに乗っている方々の感想を今までにたくさん読ませてもらってきました。その中でも取り回しが圧倒的に楽というキーワードはおそらく最上位の感想でしょう。

とにかく楽なんです。自転車のように、とまではいきませんが、ひらひらと意のまま右に左に動いてくれます。

例えば車線変更や緩やかなカーブ手前など、ゆっくりと進路を変更したいとき。普通であれば腰あたりの体重移動を意識したところからその初動が始まるのですが、FTRの場合だと肩から手首あたり、極端に言ってしまうと”グリップを握っている両手首の、力の入れ具合”をちょっと意識しただけで自然と動きが変わってくれます。

そう、小手先だけでも操ることができてしまうバイクなのです。(※小手先というとイメージが悪いかもしれませんが、あくまでも扱いやすさに対しての例えです。)

今までに乗ったことがないので断言はできませんが、ヤマハのトリッカーやセロー、CB223やクラブマンに乗っていらっしゃる方も、おそらくこのような取り回し感覚に近いのでは?と、勝手に思っています。

YouTubeにツーリング動画やキャンプ動画をあげていらして、いつも楽しく観させて頂いている松田さんという方も以前はFTR乗りでした。(今現在はスズキのGSRに乗っていらっしゃいます。)

その松田さんの動画のうち、タイトル「HONDA FTR223」で語る中にあった「ひらひらと思いのまま動いてくれるぶん、だからバイク乗りは・・・っちゅう、ガラの悪い印象を与えかねない乗り方にもなってまうんです。」という一言は、このバイクの扱いやすさと、乗る上での心構えを端的に表しているとても分かりやすい言葉だと思っています。

松田さんのご了承を頂き、その動画リンクを掲載させて頂きます。有り難うございます。この語りの動画、今でも思い出してはふと観かえしてしまう位にお気に入り。

シートのせいでお尻が痛くなる、という感じはない

取り回しの次に、わりと多くの感想を目にしたことがあるのは「長時間乗っているとお尻が痛くなる」でしょうか。自身はFTRに乗り続けていて、そこまで特別に痛くなるほどの窮屈感がないので、そこは身体的な違い等で変わってくるものかもしれません。

シートが格段に硬いという訳ではないですし、シート幅や厚みも他のバイク同様、しっかりとあります。

ただ、長時間乗っていると、やはり下半身への疲労はどうしても蓄積されていきます。FTRはコンパクトサイズであるぶん、それに併せてライディングポジションにも自由度が少ないという面は否めません。リアバックを積み、さらに背中にバックパックも背負っているようなシーンでは「ちょっと疲れたな・・・」という時に、下半身をリア側へずらしたりするなど、姿勢をちょっとだけ崩して体をほぐすような動作域は狭いです。

それでもリアバックを積んでいない時であれば、ほんの僅かのあいだ下半身をタンデムシート側に乗せるなどすることは可能なので、常にシートの硬さが苦になるレベルではないと思います。

メンテナンスも気軽に楽しめる

自身のFTR223は購入当初からスカチューンが施されていたことも大きな要因かもしれませんが、単気筒かつシンプルな構成のため、今までに行なったことのないメンテナンスでも何とかなるのでは?と、気軽に取り組める点はとても大きなメリットです。

FTRのメンテナンスを気軽に取り組める要素は、主に3つ挙げられます。

  • シンプルな構成のため、構造を理解しやすい
  • 動画でメンテナンス手順を観ることもできる
  • 今でもパーツが豊富に出まわっている

カウルも無いので、エンジンもキャブレターも常に丸見えです。そのため、各ホースがどこから来て、どこへ繋がっているのかが一目瞭然なので安心感があります。(全く関係ありませんが、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのエレクトリック・サーカス「この鳥達がどこから来て、どこへ行くのかと同じさ」の歌詞を、ふと思い出してしまいました。)

ちなみにプラグ交換もレンチ一本さえあれば、いつでも何処でも交換が出来てしまいます。

また、最近はバイクのメンテナンス手順をYOUTUBEに上げている方も数多くいらっしゃいます。それらを参考に、見よう見まねで挑むことも可能です。

自身も、初めてのキャブレターオーバーホール時には、動画を何度も参考にさせてもらいました。特に、数多く売れたバイクになればなるほど、当然ながら愛用されている方が多くいらっしゃるので、比例して参考になる動画も多いという傾向にあります。

最後のパーツ類ですが、これも前者同様に数多く売れたバイクほどパーツも数多く出回っているので、メンテナンスを気軽に楽しむことを可能としてくれている大きなポイントです。まだまだ純正部品は当たり前のように手に入れることができます(2018年2月時点)。社外パーツもバイク専門店、専門サイトやヤフオクで探せば色々と出てきます。

補足ですが、すべての純正部品に関しては生産中止から約5年間は、メーカーから入手可能と言われています。2016年に生産中止となったFTRの場合ですと、2021年までは何の心配もなくメーカーより取り寄せ可能という計算になります。

※5年を過ぎると、1年ごと(3月末を境にして)およそ10パーセントずつ、パーツ代金が値上がっていくので、生産中止のバイクに乗っていて5年を過ぎている場合には、3月末前を目途に純正部品の購入を検討した方が得策かもしれません。

少し話が逸れてしまいましたが、このようにFTRは、まだまだ色々なメンテナンスを長く楽しめるバイクです。長く乗り続けることができる=愛着も湧いてきてしまうものなんですよね。FTR223は、そのような好循環のサイクルで楽しめるバイクのひとつです。

そこまで気にならないけれども・・・デメリットもあげておきます

ここまで、FTRの良い面しか書いていないですね。いちユーザーとして、デメリットらしいデメリットは特に感じていないのですが、それでも過去から今までに気になったことのある点も挙げておきます。

  • タンク容量は7リットル
  • 快適なのは、80キロくらいまで
  • ブロックパターンタイヤでの、走行時の注意点

タンク容量が7リットルなので、燃費をリッター30kmとすると走行距離150kmを越えたあたりで残燃料が気になってしまいます。リザーブOFFにして走っていると、本当にもうリザーブを使わないとダメなの!?と思うことも、過去数回ありました。燃料コックを頻繁に切り替える手間から解放されるため、最近では常にリザーブON状態で走行、距離150~200kmを目途に必ず給油&トリップメーターリセットするようにしています。

あと、きっぱりと言い切ってしまいますが、FTRは高速走行には不向きです。時速80kmを越えるあたりで、振動と風の影響をまっとうに受け始めます。

ですので、高速道を走る時は余裕をもって左側車線をトコトコ、のんびり行くようにしています。

標準装着である「ダンロップのK180」という独特な形状のブロックパターンタイヤは、縦溝の上を走った際に軽くハンドルを取られるような振動が生じます。

ハンドルがぶるぶると軽く震えながらの走行になるので、初めてこの「ぶるぶる」体験をした時は、気を抜いてしまうとこのままバイクごと飛ばされてしまうのではないか?なんていう、一抹の不安もあったりました。※もちろん、決してそのようなことは起きません。

この特徴あるブロックパターンのタイヤ。このタイヤの溝と干渉してしまうのが道路に掘られた縦溝です。縦溝は別名「グルービング工法」とも呼ばれていて、アスファルトに意図的に掘ることで雨水を流入を促し、スリップなどの事故を防ぐ役割をしているそうです。

走行時、事前に認識できる位の、視界の良い道なら問題はないのですが、縦溝がよく出現するポイント自体が「トンネル手前~トンネル内」だったりします。トンネル出入り口はスリップの危険性が高いからという理由なのでしょう。ただ、視界が急に暗くなったところ併せて、この「ぶるぶる」が一緒になってやってくる度に、最初の頃はびくびくしていました。

慣れてくるとそこまで気にするものでもないと思いますが、走行中に遭遇しても慌てないようにしたいものです。

もしも今、FTRに乗ってみようかと迷っているのなら・・・

FTRに興味を持っていて購入しようかどうか迷っている今、この記事を読んでくださっている方がいるならば。

迷わずに、ぜひ一度乗ってみてほしいと思います。シンプルな単気筒かつキャブレターのバイクに乗って、色々なメンテナンスにも挑戦してみるような日が来たら、きっといつしかバイクへの愛着は3割増し位になっていると思います。

私自身は機械に詳しくありませんが、それでも動画を参考にキャブレターを取り外し、自宅でオーバーホールも出来るようになりました。掃除したキャブレターを再びバイクに取り付け、初めてエンジンが掛かった時は感動したものです。

これが2気筒、4気筒だったりするとキャブレター調整なども一気に複雑になることでしょう。取り付け後、キャブの相互バランス調整などを想像するだけでも、気軽に取り組めるものではないだろうなと尻込みをしてしまいそうです。

また、フューエルインジェクションが主流となっている今、キャブレターを身近で触ったりメンテナンスをするという機会自体が、今後は貴重な体験となるかもしれません。それが何の役に立つかは分かりません。むしろ他の役に立つようなものではないような気もしますが、「部品を弄る(≒遊ぶ)」ことの楽しさを、幾つになっても自分の手で感じていたいと思っています。

2016年で生産中止となりましたが、今でもそれなりに玉数があるようですし、ヤフオクなどではパーツも豊富に出回っています。

ただ、自身がFTRを購入した2011年当時、記憶が間違っていなければグーバイク等で中古検索をすると600台超はあったかと思うのですが、それが今では400台少々なので明らかに減少傾向にはあるようです。(2018年2月時点)

シンプルな構造のバイクが減っていくのは残念

2016年をひとつの境に、FTR223をはじめエストレヤSR400、CB223S、セローなど昔からお馴染みだったシングルバイクが軒並み生産中止となりました。

新たに設けられた排ガス規制のためです。これまでにもFTRは過去の排ガス規制をクリアするための苦肉の策として、AI(未燃焼ガスを大気中にそのまま排出させず、再取り込み・再燃焼させる仕組み)を追加するなどして生きながらえてきました。

ですが、2017年から適用となった、より厳しい規制基準に適合させてでも生産し続けることと昨今の販売台数とを天秤に掛けた上での生産中止決定となってしまったのでしょう。

もしもFTRやCB223Sが、現行250ccクラスのエンジン性能を持って、もうひと廻り大振りな車格で生まれ変わって販売されたとしたら・・・想像だけでも、わくわくしてしまいますが、残念ながらFTRはその対象ではなさそうです。SR400やセローなど、今も根強いファンがいらっしゃるモデルの中には、新たな規制にも対応した形で再販するための開発が進行中という噂も聞きます。

現時点ではまだ、FTRは「懐かしのバイク」的な印象で捉える方は少ないのではないでしょうか。ただ、今こうして生産中止となったしまった以上、いずれ自然とレトロバイクの仲間入りになることは間違いないでしょう。

そんな日が来ても、おそらく自身はFTRに乗り続けていると思います。

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このFTRに乗っているひと

けんけん

けんけん

千葉県は、ふなっしーと同じ市に住んでいます。鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらFTRへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。



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