FTR223と行く

FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

サウナの「ととのえる」という境地を実感してみたい

time 2020/11/08

サウナの「ととのえる」という境地を実感してみたい

最近ずっと気になっている「サウナで整える」というワード。

ここでまず「サウナで整う(ととのう)とは、一体どういうことなのか」について、あらためて調べてみた。

ととのう(整う・調う)

  • 乱れずきちんとそろう。調和がとれる。不足なく備えができる。
  • 約束事がぐあいよくまとまる。

と、あった。

まず、サウナに入ると汗をかく。当然、髪の毛もぐっしょりだ。

そういう意味では「サウナで整える」とは「乱れずきちんとそろう」を指しているものではないのだろう、ということが分かった。

 

次の「調和がとれる」という意味。

何となくこれがイチバンしっくりきそうである。

サウナで汗をかき、水風呂に浸かったのちにボ~っと空を眺めて涼む。これぞサウナのだいご味でもある。うむ。

 

と思いきや、その次に「不足なく備えができる」ときたものだ。

「サウナで整える」=「不足なく備えができる」という捉え方も、どこかピッタリではないか。

というのも、サウナで汗をかいたらチンチンに冷えた生ビールの喉ごしを楽しむ準備ができたようなものだからだ。

世の中には「いかにして生ビールのひと口めを美味しく頂戴するか」に人生を賭けている人も少なからずいる。たぶん。

だから「サウナで整える」=「無理やりにでも汗をかき喉も乾かし、美味しいビールにありつく」という、あえて不足するものを作るための、前準備としてのサウナ。という意味に何となく通ずるものがある。

 

最後は「約束事がまとまる」というもの。

サウナと何ら関係ないではないか、と思ってしまいがちだが「サウナで整える」=「サウナに入ると約束事がまとまる」も、実はとても深い関係性があるではないか。

「ここはひとつ、争いゴトも止めて協力しあおうやないか、のぅ?」

「せやけど、この一件がカタぁついたらまた容赦しないでェ」

かっぷく良いオジサンがサウナでふたりきり。そんな会話が交わされる任侠モノ、もしくはマフィア映画があったような、なかったような。

このようにして「サウナで整える」とは、約束事がまとまる場を意味しているのかもしれない。

 

と、冗談話はさておき、サウナの「ととのう」の意味を分かりやすく解説してくれているサイトがありました。

水風呂を出た後、外気浴をしているとリラックス状態が極限を迎え多幸感や恍惚感を覚えることがあり、この状態をサウナ愛好者(サウナ―)は「ととのう」と呼んでいて、これは心や体の調和がとれるという意味の「整う」と、必要なものがそろう「調う」という2つの意味からつくられた言葉のようです。

ハルメクWeb  より引用

そう、この境地を実感してみたくなり法典の湯へと向かったのでした。

サウナ12分、水風呂1分。外気浴では無心になり休憩

事前に調べてみたところ、どうやらサウナ12分&水風呂1分が基本のようである。それがワンセットのようで、整えるためにはこれを3セット繰り返すらしい。

単純計算で、合計36分のサウナと3分の水風呂だ。そんなに耐えられるものだろうか。

それに、個人差や体調などもあるだろうから無理にでも我慢してまで「12分」や「1分」を守る必要もないだろう。

それにしてもサウナ室にあるタイマー時計が一回り12分なのには、ちゃんとした理由があるのですね。

 

法典の湯には「ドライサウナ」と「ミストサウナ」の2種類あり、よもぎの薫り漂う「ミストサウナ」が好きなので、まずはミストサウナに12分。

ドライサウナと比べて、やや温度も低いので12分も苦ではないだろう。

そんな風に思っていたけれど8分過ぎあたりからグっと体温が上がっていく。暑いというか、熱い・・・

 

12分が経過し、サウナ部屋を出た目の前にある水風呂へ直行!

まずは手桶に水をすくい、ちょこちょこ腰下にかける。

つ、冷たい・・・冷たすぎる。

こんなん、ドボンと一気に浸かったら心臓マヒ起こしちゃうかもしれない・・・

サウナから出てきた皆さん、どうして顔色ひとつ変えずに浸かっていられるのか不思議でならない。

でも、このままじゃイカン!水風呂に入らずして「整える」境地にたどり着くことは出来ないのだから。

意を決して、水風呂へ入る。

けっこう深く、立っていても腰上までが浸る。

 

そして初めての水風呂は結局、腰上までしか浸かることができなかった。

上半身にも水を掛けたりしつつ、とりあえず1分間。

水風呂のあとは外へ出て外気浴だ。

 

プラスチック製の椅子に腰かけ、数分経った頃だろうか。

体中の皮膚が、なにか薄い膜(例えるならバリアみたいなもの?)に覆われはじめ、外気温を感じなくなる感覚が不思議だった。

そして無心になって空を眺める。

ただただ、雲が流れていくという目の前にある事実を眺めるだけ。

余計なことは何も考えない。

考えてしまいそうになったら、そっと目を閉じて「自分はいま目を閉じた。だから真っ暗になった。」と一瞬だけ思ったら、そこでまた雑念を打ち切る。

 

いまこれを書いていて思ったが、サウナは瞑想の世界観にとても近いものがあるのではないか。

と言うよりも、この外気浴の状態は瞑想そのものだ。

サウナからの水風呂、外気浴によって心身のうちの「身体」を先にリセットさせることをキッカケにした瞑想である。

 

結局この日は、もう一度だけドライサウナ10分→水風呂1分を行って外気浴。

そののち内湯に30分ほどまったり浸かり、2時間ほどスーパー銭湯を満喫した。

「サウナで整える」は、これからクセになりそう。

今年の大みそか、なるべく明るいうちにサウナで整え、調和もとれた状態で年越しを過ごすという計画も企んでいる。

面白そうなサウナ映画を見つけた

帰宅後、このブログを書きながらサウナについてネットで調べていたところ面白そうな映画を見つけた。

サウナのあるところ」というタイトル。フィンランド映画で、2010年公開とある。

ブログトップの画像は映画のなかのヒトコマです。

寡黙なフィンランドの男たちが、身も心も裸になったサウナでは、人生の悩みや苦しみを打ち明け、号泣する。

”サウナのあるところ”には、「なにか」がある!?

具体的なことはあえて言わないが、内容的にも自分にピッタリとくるものがありそうだ。

Amazomプライムでも配信中とあるが、なぜか「このビデオは現在、お住まいの地域では視聴できません」というステータスになっていて観ることができない。

見ることができないモノほど余計に気になってしまうのは男の、いや人間の性だ。どうにしかして観たい・・・笑

ちなみに「サ道」という、サウナがメインのサウナドラマも面白いです。

セルフロウリュならぬ、セルフ焼肉で1日を締めくくる

「サウナで整える」を試してみた1日の〆は、焼き肉という結論に自然と至った。

今年はじめ、近所にオープンした「焼肉ライク」に初めて行ってみることに。

ひとり客をメインターゲットにしているとのことなので、そんな場所なら「ひとり焼肉」中に、他の人の目を気にしなくて済みそうな気がする。

サウナから帰宅し、焼肉ライクへ向かったのは夕方18時ごろ。

店内入口に設置されたソファにはお婆ちゃんと小さな子供を含めた家族が座っていた。

店内はカウンターはもちろん、テーブル席にも余裕があることから、どうやらテイクアウト待ちのようだ。

ひとりであることを伝えると、すぐにカウンター席へと案内してもらえた。

 

「こちらでよろしいですか?」と案内してもらった席は、先ほどのテイクアウト待ちソファの目の前だった・・・

薄い木板で仕切られているとはいえ、腰までの高さしかないので視界をさえぎるものは皆無である。

案内されるがままに腰を下ろし、オーダーも済ませて呼び出しを待っていると明らかにお婆ちゃんの視線を感じる・・・笑

 

ちなみに焼肉ライクは目の前にあるタッチパネルで注文し、用意ができると同じくタッチパネルが「出来上がり」を教えてくれる。

席札をもって受け取りカウンターへ取りに行き、お会計も席札を機械の読み込ませて支払いという、ほぼ完全セルフシステムである。

 

ほどなくしてタッチパネルが「出来上がり」を教えてくれ、ライス、わかめスープとキムチ、お肉が載ったトレイを自分の巣へと持ち帰る。

よぅし焼くぞぅ。まずはカルビからだ!

なんてひとり勝手に盛り上がって、焼き始めると・・・やっぱりお婆ちゃんの視線を感じる・・・笑

 

しかし、焼肉ライクでひとり焼肉している時に不思議な感覚を味わうこともできた。

焼き肉を目の前の網で、ただひたすらに焼き続けているとですね。次第に「ソロキャンプで晩飯を楽しんでいる」時に近いものを味えるのです。

サウナ後だから余計にそう思えたのかもしれない。

目の前を流れていく雲をただ無心に眺めているだけの時間と、目の前でゆっくりと焼かれていく肉をただ無心で眺めているだけの時間。

焼きすぎに注意しなければいけないという違いはあるものの、無心であることに大きな違いはないだろう。

そしてこれは勝手なワガママなのだけれど、出来れば焼肉ライクは「店内音楽いっさいナシ」もコンセプトのひとつにした方が居心地がよいような気がする。

なぜなら、前述の「ソロキャンプで焼肉を楽しんでいる」感に、音楽は無用だからだ。

この日は何故かMr.BIGまで掛かっていた(それはそれで懐かしかったケドも)。

できれば目の前の「じゅうじゅう」音だけを、静かに聞きながら食すことができたら、おひとり様の焼肉ライクはもっと流行るのではないだろうか。

法典の湯

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けんけん

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