2018/02/15
唐突ですが、「EICMA2018」はご存じでしょうか。
毎年、11月にイタリア・ミラノにて開催される世界最大級の二輪車ショーです。東京モーターサイクルショーのヨーロッパ版と表現したら分かりやすいかも。※EICMAの方が先駆者です。
「エイクマ」って読みます。自分はつい最近まで「エイシマ」だとばかり思っていました。
通称、国際オートバイ見本市=International Motorcycle Exhibition
と言われていて、それじゃあ「EICMA」って文字は一体何の略なんだ!?
と思うのですが、未だに分かっていません。
東京モーターサイクルショーが3日間開催に対し、こちら「EICMA」は6日間開催です。1週間弱の開催期間ということで、ヨーロッパでのモーターサイクルの人気具合やマーケットとしての重要度も伺い知ることができます。
もちろん日本メーカーも出展していますし、むしろ新車やプロトタイプの公開はこちらの方が先行しているケースも。
ちなみに「EICMA」で検索すると、各メーカーの展示車両を見ることができるサイトが幾つもあるので、それらを眺めるだけでも楽しめます。
EICMA2018展示車両に見る、バイクデザインのトレンド
そんなEICMA2018に関する記事にある、いくつかの展示車両写真を眺めていて思ったこと。
そのひとつが「明らかにおしり、短くなってきてない?」ということ。
例えばこちら、ホンダCB650R。
そしてもうひとつ、洗練されたデザインでとても気になっているスヴァルトピレン701。
(スヴァルトピレン401同様、どうやら自分はハスクバーナのデザインが個人的なツボなのだということ、今さらながら気づきました笑)
これ、社外キャリアだって発売されるのかどうか怪しいくらい、おしりが短い。
ホンダCB650Rは国産だけに幾つか社外キャリアが出てもおかしくはないと思いますが。
この、「テールが短くなっていく傾向」で漠然と感じているコト
数年前からSSでも無いのに極端にテールが短くなっていく傾向にあったような気がしていましたが、ここ2年ほどでそれがより顕著になってきた印象を受けています。
たぶんネイキッドというひとつの括りが、「ストリート」というジャンルに寄り始めていることも要因のひとつなのだろう、と勝手に推察していたり。
個人的イメージで言うと、ひと昔前までのネイキッドバイクって街乗りもイケるし、ロングツーリングだって行けるような万能的存在でした。
そのネイキッドが、今ではストリートというジャンルに寄り始めたことによって、無駄なモノ(積載性に融通が利くのは、決して無駄なモノじゃないのですが・・・)をそぎ落としていくようになった印象です。
ネイキッドはこれから、もっとシンプルになっていくよ。
積載性を求めるなら、ツアラーやアドベンチャーにしてね。
デザイン遷移を見ていると、メーカーからは、そう明示されているような気もしてくる。
そもそも「ネイキッド」という言葉自体が、既にひと昔前のものになっているのかもしれませんね。
街乗りだって楽しみたいから、できれば気軽に走り出したい。それでも時々はツーリングキャンプにも行ってみたい。そんな風に、1台あれば色々なシチュエーションを楽しむことを可能にしてくれるバイクが減ってきているような感じです。
もちろん、上に挙げたCBやスヴァルトピレンのリアシートに、これまで愛用し続けているタナックスのフィールドシートバッグを積載することも可能だとは思います。でも、たぶん積んだ時の乗り心地というか、ライディングポジションの自由度(可動域)はFTRのそれと殆ど変わらないんじゃないだろうか?と思ったりも。
そして、おそらくはこのジャンル分けによる使い勝手の違いは、今後さらに顕著になっていくのではないでしょうか?
それでもやはり、テントや寝袋などキャンプ道具を色々と積んで出掛けるには、アドベンチャーやツアラータイプのバイクを選ばざるを得ないような形になっては欲しくないと思っています。
もしも可能であれば、各バイクメーカーには、タナックスを始めとしたバイクライフをより快適にしてくれるサードパーティ的メーカーのことを少しだけでも視野に入れた共通デザイン(リアキャリア取り付け時の寸法とか)を取り入れてもらったりもしてほしいかな、と。