2018/02/15
じつは長野県には・・・
と、何もあらたまって言うことでもないのだけど、長野には特別な思い入れがある。
それは八ヶ岳にあった叔父のログハウスに、幼少の頃から何度も連れて行ってもらった思い出の数々だ。
そこには従兄や従妹に親戚もいたし、その時代、時代で犬種は変われどほぼいつも、誰かしらの犬も一緒だった。
まだ土台しか完成していない建築途中でも、その傍らに大きなテントを張って皆で雑魚寝をした。
うちの父が薪割りで発奮しすぎたか、斧を振り下ろした際に足の指を切ってしまい急きょ病院で縫ってもらう。なんていうこともあった。(今だから笑える話だけれど、もう少し傷が深かったら洒落にならなかったのではないだろうか・・・笑)
ログハウスでは、親戚の大人みんなが夜遅くまで飲みながら楽しそうに談笑していた。
大人も子供も、みんな朝から晩まで笑顔だった。と言うよりも、あそこでは大人子供関係なく、みんな子供になって楽しんでいたのではないだろうかとさえ思う。
暖炉係が、たき火好きの土台になったのかもしれない
そしてどちらかと言うと、夏より寒さも厳しい冬に連れて行ってもらうほうが好きだった。
薪をくべる係が好きで、夜ご飯が終わったら暖炉の前で火の番をしているのが楽しかった。(それくらいしかすることがなかった、と言うべきか)
朝はよく、車で数分の場所にある「八ヶ岳高原ロッヂ」というホテルでおいしい朝食バイキングを食べさせてもらった。
とてもお洒落なロッヂで、普段だったら気がひけてしまうような雰囲気で。少しだけ背伸びしているような感覚が楽しかった。
そして朝食といえば「ほどよくカリカリに焼かれたベーコンと、スクランブルエッグ」という組み合わせが今も好きなのは、おそらく八ヶ岳高原ロッヂのバイキングがきっかけだったのかもしれない。
初めての就職先で、希望退職が募られたタイミングでここぞとばかりに辞めてしまった時。次の仕事を何となく探しつつも、曖昧なまま半年ほどぷらぷらと過ごしていた時期に「八ヶ岳、行くか?」と叔父が誘ってくれたこともあった。
そんな叔父もだいぶ歳をとり、ログハウスはちょうど1年ほど前に知らない誰かの家となった。
あの時の空間も時間も、すべては記憶の中だけのものになってしまったのだ。
去年、今年と長野へツーリングするようになったのは、そんな記憶をもう一度確かなものにしておきたいという想いがどこかにあるからだったのだと思う。
当時どれほどの雪景色だったのかを確かめてみたくなり、昔の写真も探してみた。
後ろに写っているのが叔父の自慢のログハウスである。
だいぶ気候が変わってしまった今でも、こんなふうに雪が降り積もるのだろうか。
もうひとつ、後にも先にも八ヶ岳の夜空以上にキレイだと思う星空をまだ見たことがない。
とても寒い冬の夜、どうしてわざわざ外に出て空を見上げたのかは覚えていない。もしかしたら星空を見るためだったのかもしれないし、それ以外の目的があったのかもしれない。
白い息を吐きながら見上げた夜空の、星の数がとてつもなかった記憶がある。
長野県にはそんな思い出が、ぎゅっと詰まっている。
「今を形づくっているもの」というものが誰にでも、いくつでもあると思うけれど、自身にとっては八ヶ岳での時間がそのひとつだ。
あの楽しい時間と人たち、場所、すべてに感謝している。
八ヶ岳だけが長野じゃない、と気づく2020年の夏
そんな思い出の数々は八ヶ岳に集中してしまっているので、自分の中ではずっと無意識に「長野=八ヶ岳」みたいになっていたけれど。
2020年の夏の終わりに渋温泉や奈良井宿に行ってみて、長野にはまだまだ色々と楽しそうな場所はたくさんあるぞ・・・という、至極当たり前のことに気づいたのだった。
どこか日本的な風景を感じることのできる観光地は、ある?
なんて、もしも誰かに聞かれたら長野県の渋温泉と奈良井宿をオススメすると思う。
それくらい趣のある場所で、散歩をしているだけでも楽しかった。
何でもない路地裏に、どこか懐かしさをおぼえる人。
木造建築の雨どいの作りなどをまじまじと眺め、凝った作りなんだなぁと思ったりする人は、ぜひ一度行ってみてほしいとおすすめしたくなる。
萌え木の村ROCKと、移動販売車
話はまた野辺山に戻ってしまうけれど、萌え木の村ROCKというレストランも好きだ。
なんて言いながら、実際に店内で食べたことはない。
店内で販売されている「オリジナルカレーと自家製ソーセージ」をキャンプ飯として頂いたのだが、これがホントに美味しかった。
店内で出来立てのカレーやその他をいただいたら、きっともっと美味しいだろう。
近いうち店内でも食べて、もっと堂々とおすすめしたい笑
ちなみに萌え木のROCKカレーなどはオンラインショッピングでも購入できるし、地元ヴァンフォーレ甲府を応援していることから同チームのホームゲーム開催時は、試合会場近くで移動販売車も頻繁に出店しているようです。
※Twitter「萌木の村ROCK 公式アカウント」より
と、ここまで書いて萌え木の村ROCKの所在地は山梨県であることに気づくという・・・笑
五光牧場オートキャンプ場
長野ではここしか行ったことがないので他のキャンプ場と比べることはできない。が、そもそも無理に比較する必要もないくらい、このキャンプ場が気に入っている。
その名の通り、昔は牧場だったようだ。
場内を散策していたとき、錆びた蹄鉄が落ちているのを見つけたこともある。
あぁ、やっぱり昔は牧場だったのだなぁと思ったら、それだけで何だか少し感慨深かったことを覚えている。
昔は牧草地として、たくさんの牛が放牧されていたんだろうなぁと思うほど、キャンプ場内はとてつもなく広い。ハイシーズンの週末はそこそこ混むけれど、そんな広大な敷地内でお気に入りスポットを探し回る楽しさもある。