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FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

【都道府県バイクめぐり】福島県の好きなトコロ

time 2021/06/26

【都道府県バイクめぐり】福島県の好きなトコロ

47都道府県バイク巡りシリーズ、しばらく更新していませんでした。

地元・千葉は置いておいて、茨城や神奈川、栃木、山梨、長野あたりはとても身近なので何となく気軽に書けたけども。

それ以外の県については、バイクで巡ったと言ってもかすめる感じでひと時を過ごしただけだしなぁ・・・

と言いつつ、そんなこと気にしてはいつまでたっても47都道府県バイクめぐりブログは完成しないので、書く。

ビーフ・オア・フィッシュ?

まず、福島県の素晴らしいところは山にも海にも恵まれているところだと思う。

そんなの他県だってあるじゃないか!と思われそうだけど、福島県は内陸、山側への食いこみ方がまずもって他県とひと味も、ふた味も違う。気合が違う。

磐梯山や猪苗代湖から、さらに触手を伸ばし新潟方面まで食い込んでいる。もう少し食い込んでいたら、きっと「太平洋も日本海もある福島」になっていたに違いない。

あれ?そもそも、太平洋にも日本海にも面している県って(北海道と青森以外で)存在していましたっけ。

気になって調べてみたところ「みんなの知識 ちょっと便利帳」に情報が載っていました。

やっぱり、北海道と青森以外には存在していないようです。

それどころか福島県は「複数の海に面している都道府県一覧」にすらノミネートされていません。当然だけど。ただ、福島県には「日本海にまで手を伸ばそうとがんばった都道府県」の一等をあげたい。それくらい壮観な山も海も楽しめる地・福島という印象を勝手に抱いている。

国際線の飛行機に乗ることなんて滅多にないけれど、ランチ時間になるとアテンドの人にこう尋ねられますね。

「ビーフ?オア、フィッシュ?」って。

それを福島県にあてはめて言うと「マウンテン?オア、パシフィックオーシャン?」になるんだと思う。

そう聞かれた福島くんは、きっとこう返すと思う。「プリーズ、ボース!(両方ちょうだい!)」って。なんだか欲張り福島くんみたいに聞こえてしまうけれど、山も海も楽しめる素敵な県、それが福島のイメージ。

つい最近まで、磐梯山や猪苗代の内陸しか知らなかった

そんな福島県、たしか中学生のときに林間学校で猪苗代湖で飯ごうすいさんしたのがもっとも古い思い出だ。ただ、その時にあったことは何も覚えていない。

ドラゴンボールの孫悟空に探検家の服と帽子を着せ、双眼鏡も持たせた絵を林間学校のしおり表紙に描いて。みんなにこれイイねって言ってもらえて嬉しかったことだけは覚えている・・・

そのあとに福島へ訪れたのは、アルツ磐梯山にスノーボードへ行った時だっただろうか。

千葉県から向かうアルツ磐梯は、えらく遠く感じた記憶があります。

でも、あとにも先にもアルツ磐梯ほど極上のパウダースノーを楽しませてくれたスキー場を知りません。アルツ磐梯の雪質は本当に素晴らしく、しかも圧雪していないコースがたくさんあって。そんな斜面を滑走すると、膝から上はまるでふわふわと浮きながら滑っている感覚だった。

ひさしぶりアルツ磐梯をググってみて知ったのですが、いまでは「星野リゾート アルツ磐梯」になっているんですね。星野リゾートすごいな・・・

 

というような感じで、これまで内陸部しか知らなかった福島県。いちどは海側を巡ってみようと思ったのは、2011年3月の東日本大震災以降のこと。

正直なことを書くと、大震災時の第二原発の件で「福島県、大丈夫だろうか」と不安に思っていた時期がそれなりにありました。

その件で当時よく耳にしたのは「正しく恐れることが重要です」という言葉。

「正しい情報を得て、正しく怖がるべき」という意味なのだと捉えたけれど、そもそも「恐れる」とは人が動物としてもともと持っている本能である。

だから、あの時に関東を離れ以西に移住した人のことは誰も非難できないだろう。

価値観は人それぞれ、これからは多様性の時代だと言うなら何を怖いと思うかもまた人それぞれなのだから。

津波に呑み込まれていく車や家、そして原発建屋が吹き飛ぶ映像を見ていたら、日々は安泰なものだと勝手に思い込んで生きていることを実感した。

そして2011年3月のことをきっかけに、価値観のようなものが大きく変わっていくだろうという識者もいたけれど、あれから10年。果たして何か身の回りのことは大きく変わっただろうか。結局のところ、あんまり変わっていないような気もする。

あれから10年を経て、今度は目には見えないウイルスと対峙することになり世界の在り様は一変している。

10年前の原発のことと、今のコロナ禍を比べるのはナンセンスかもしれない。ただ、事象こそ違えど幾つかの共通点もあるような気がしてならない。

あぁ、なんだか福島県のことから話が逸れてしまっている。でも福島のことを思うと、2011年当時のこと、その時に感じていたことがもれなくセットになってよみがえってくるのです。

松川浦をはじめ、福島の沿岸も最高に気持ちの良い場所

これまで福島県の内陸部しか知らなかったので、2019年の東北一周ツーリングの際には沿岸部も巡ってみました。

松川浦という有名な景勝地も、震災の影響を受けたからか補正されたばかりの道路だったけど。とにかくこの一直線な道路を走っているときはホント気持ちよかった。

マップル(地図帳)に載っていた「とんかつ おおみか」さんのトンカツ定食も美味しかったし、これは翌年だったか、猪苗代湖近くにある「えびな食堂」の冷やし中華(大盛り)も、ザ・夏!という感じでとても美味しかった。

えびな食堂のテレビでは、ちょうど甲子園の中継が。

高校野球の実況を聞きながら食べる冷やし中華なんて、夏の風物詩そのものではないか。

 

あと、やっぱり夏といえばこんなシーンを思い浮かべる。

「今日はもう、いっか(いっちゃうか)」なんて言って、まだ明るい6時くらいに瓶ビールを栓抜きで開けてですね。(ただ、そういう人ってだいたい毎週「もういっか」と言っているはずだ)

枝豆はもちろん、きざみねぎを載せた冷ややっこもあれば、なおよし。

それらをちゃぶ台に並べ、つけたテレビは伝統の一戦、巨人対阪神の中継で。甲子園のほうが実況にも熱が入っていそうなので、できれば阪神ホームゲームのほうがいいかもしれない。

3回表あたりに阪神の内野がエラーしちゃったりすると、ご近所の、何処ぞやの家から網戸越しに「な~にヤッテンダヨー!」みたいな野次が聞こえてきたりして。

あれ?大橋さんちも観ているんだな。そういえば大橋さん、阪神ファンだったっけ。みたいなことをぼんやりと思ったりして、です。

そんな雰囲気のもと、軒下に釣るしてある風鈴をチリンチリンと奏でる一瞬の風が、近所で焚いているであろう蚊取り線香の薫りも運んできたりしたら、もうこれぞ夏の夜の完成形みたいなものだ。

 

ちなみに、な~にヤッテンダヨーで思い出したのですが、珍プレー好プレーでいちばん好きなのは下柳ぶち切れるの巻です。

マウンド上でここまであからさまに不機嫌にされたら、そりゃチームメイトだって萎縮しちゃうでしょうに・・・

怒りがさらに怒りの要因を招いてしまっているところが何だかもう、人生の縮図のようでもあり、とても人間くさくて好き。

こういう選手もういなくなっちゃいましたね。それはそれでちょっとさみしい。

 

あれ?ここまでつらつらと書いてふと気づいたけれど、福島県のことあまり挙げていませんね・・・

松川浦

とんかつ おおみか

えびな食堂

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けんけん

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