FTR223と行く

FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

【Vスト250】スズキ・Vストローム250インプレッション

time 2024/08/10

【Vスト250】スズキ・Vストローム250インプレッション

以前にも挙げたことがあると思い込んでいた、Vストローム250インプレ記事。

乗りたいと思った理由をつらつらと書いてはいるものの、インプレらしきインプレを書いたものではなかったので、あらためてVストローム250インプレッションを残しておきたいと思います。

Vストローム250の良いところ、悪いところ

2019年7月に購入したので、この記事を書いている今現在(2024年8月)で約5年ほど乗り続けていることになります。

そんな5年の付き合いの中で感じた、Vスト250のいろいろ。

推進力とバランスが最高

車体バランスが良いためか、徐々に加速させていくと次第にぐいぐい前へ、前へとバイク自ら進んで行ってくれるような感覚です。

そこまで数多くのバイクに跨った経験はないのですが、明らかにこれまで乗ってきたバイクよりも推進力に優れている印象。推進力が高いというより、ある程度の速度になった際のバランスがとても良いと表現したほうが分かりやすいかもしれません。

スロットルを開けていき、60~70kmあたりを過ぎると「何も考えなくてもいいんじゃないか」というくらい、ダダダ・・・っと進んでくれる。スススとか、グイっ!というものではなく、あくまで「ダダダっ」という表現になってしまうのだけども、そんなエンジンや排気音を含めてお気に入りな点です。

自身は大型二輪に乗ったことがない(そもそも大型免許を持っていない)ので、以前から気になっていた素朴な疑問点について、S1000という大型バイクからVストローム250に乗り換えた方に尋ねる機会がありました。

大きいところから、小さいところを選ぶことに違和感のようなものはなかったのでしょうか?

大は小を兼ねるというのが世の定説です。大きいところから小さなところへ降りる(降りるという言葉は必ずしも適切ではないかもしれない)ことに対して、何がイチバン大きな違いか?をずっと知りたくて、尋ねた言葉でした。

1000ccは、その性能を持て余していたと言っていました。加速も秀逸であるが故、高速ではバイク上の自身が置き去りにされるような、強烈なGを感じたりすることもあったけれど、そのような機会はごく稀で。この(1000ccの)バイクの性能の半分も使い切れていないんじゃないか?と常々思っていたそうです。

だから、1000ccからVストローム250に乗り換えた際は「身の程に合っていて、こんなにも操りやすい、操っていて楽しいVストを、いっきに気に入った」とも。

言葉の端々を端折っちゃっているので語弊などあるかもしれませんが、おおよそ、そのようなことを教えていただきました。

ポジショニングの圧倒的な快適性

シートに跨り、両手を前に伸ばすと自然な高さにハンドルがある。すっと手を前に出すと、自然と握れる位置にハンドルがあります。

ハンドルに両手を添えた際のポジショニングの感じ方や好みは人それぞれかもしれませんが、Vスト250のそれは高すぎず低すぎず、自身にとって本当に最適な位置にある。

弱点を強いて言えば、標準装備のナックルガードでしょうか。軽い雨風には有り難いのですが、縦幅がやや中途半端であるがゆえ手の甲部分だけ風があたり冷えてしまうという点が、冬シーズンに気になります。

Vスト250のそれよりも若干縦幅のあるVストローム650用ナックルガードもポン付けできるらしいので、そのうち付け替えてみようと思っています。

250ccながらも、大柄な車体

Vストローム250、少し昔の250ccとは思えないほど大ぶりな車体です。と言うより、日本人の体格も少しづつ大きくなることに追随する形で最近の250ccクラスもやっと、ひとまわり大きいデザインに変貌してきているような感じでしょうか。

割と体格がある自分にとって、この大ぶりな感じが「ちょうどイイ」と思えるサイズ感でとてもしっくりきています。

どんな体格の方でも大きすぎず小さすぎず、ちょうどよい車格なのではないでしょうか。

※参考までに、身長185cmが跨ってみた感じの写真です。

大ぶりな車格のぶん、当然ですが以前に乗っていたFTRほどヒラヒラ操れる感はありませんが、それでも250ccならではの軽さ。取り回しに苦労したり、駐車場から出る際の何度かの切り替えしを苦痛に感じるほどではありません。

なお、同ジャンルと括るには微妙かもしれませんが同じような車格の各社バイクの車重を比較してみると以下になります。

  • Vストローム250:188kg
  • ヴェルシス250   :175kg
  • CRF250ラリー :155kg

この3車体のなかで、いちばん重いのがVストローム250。ヴェルシスのほうが重いと勝手に思い込んでいました。

ヴェルシス、CRF250ラリーに試走行したことはありませんが、この3車種の中で最も重いVストローム250でも取り回しやすさを感じるのですから、おそらくどの車体も扱いやすい部類に入るのかもしれません。(以前CRF250ラリーにまたがった際は、その車高の高さに少しひるみましたが・・・)

17リットルタンクの安心感

Vストローム250の燃料タンクは17リットル。平均燃費35km/リットルとしてガソリン満タンで600km弱は航行できる計算になります。

このガソリンタンク容量に安心感をおぼえ、なおさら遠出をしたくなってしまう。

「大きいのは良いことだ」というのはひと昔前の言葉だけれど、ことガソリンタンクに関しては今昔問わず「大きいのは良いことだ」と思うのです。

トップケースとパニアケースの積載性、満タン600kmという安心感も武器に「このバイクとなら、どこへでも行ける」と思える点は最大のメリットかもしれません。い。

トップケースとパニアケースがあれば、キャンプにだって行ける

まず、バイクの後ろにトップケースについて。Vスト250に限らず、バイクのこのシルエット(トップケースを積んだ状態)については、前々から若干の違和感を抱いていました。「おじさんくさい」という印象がどうしても拭えず。自身がおじさんであることは事実以外の何ものでもないにも関わらず。

でも、Vスト250購入時にキャンペーンが打たれていたトップケース、パニアケースを手に入れたらそんな先入観はどこへやら。もう、トップケース無しのバイクは考えられなくなってしまった。この味を知ってしまったら離れられない、みたいな。(これもまたおじさん的発言ですいません)

でも、Vストにトップケースで飛躍的に自由度が高まったような気がします。

例えばお気に入りロピアというスーパーへ買い物に行った時。あぁ、これ買って帰りたいけど今日はバイクで来てるしなぁ・・・なんていう、ためらいと諦めがトップケースひとつでなくなりました。ある程度の荷物でも買って積んで帰ることができるようになったのはとても大きなメリットに。

「今日はバイクで来ているから(買い物は)ムリかも・・・」ということを気にしなくてもいい包容力の高さは、トップケースを得て初めて知ったことでした。

ただ、それでも長ネギだけは戸惑うときがあります。いくらトップケースでも、長ネギだけはどうしても入らない。

ちなみにVストローム250購入時のこのキャンペーン、今でも毎年恒例のように開催されているのでVストを購入検討されている方は事前に調べたりスズキワールドなどのショップに確認してみるとよいかもしれません。

当初は純正だったトップケースですが、1年半ほどしてカスタムジャパン社のモトボワットという、より大ぶりなものに載せ替えました。

純正のそれはぎりぎりヘルメットを収めることができないという微妙な容量なのですが、モトボワットはヘルメット2つを横に並べても納まるくらいのサイズです。ツーリング旅の時にしか出番がないパニアとは違い、常時装着したままのトップケース収容能力が高くなると、より融通が利くようになりました。※それでもたぶん、長ネギは入らない・・・

北海道を一緒に巡りたくなるバイク

Vストローム250は、北海道が似合う(と勝手に思っている)。

長時間乗っていてもお尻がそこまで痛くならなず、タンク容量に余裕があるのでロングツーリングも快適。まさしく北海道を巡るに相応しい、北海道のためのVストローム250。そんな印象です。

と、ここまで良い点ばかり挙げていますが、デメリットとまではいかなくとも気になる点も挙げておきます。

スピードを求めてはいけないバイク

アドベンチャーバイク全般に言えることかもしれませんが、スピードや加速を求めてはいけないバイクだと思います。

以前乗っていたバイク、FTR223もそうですが、トコトコとのんびり風景を眺めながら乗るバイクがVストローム250なのだと思っている。

気になる点といえば、その辺りくらいでしょうか。良いトコロばかりでスイマセンが、それくらいよく出来たバイクだと思っていただけたら、と・・・

明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

これはブログのサブタイトルで、自身の(バイクの)楽しみ方そのものを表した言葉ですが、Vストローム250とならトコトコと何処までも行けるような気がします。

以上、スズキVストローム250のインプレッションでした。

皆さんも自身も、バイクのある素晴らしき旅、ツーリングを心から楽しめますように。

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このVストに乗っているひと

けんけん

けんけん

鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらバイクへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。