2018/02/15
4月某日、そろそろ暖かくなってきたので何処かへ行こう。
そう思って、ふと決めたのが「利根川ダート」である。
利根川ダートとは、なんぞね?
そもそも「利根川ダート」という正式な地名は、ない。
千葉県我孫子市から、果ては群馬県伊勢崎市まで利根川に沿ったダート道というものがあることを知ったのは、つい先日のこと。
利根川 河川敷ダートは「千葉県 大利根橋(我孫子市と取手市の境)~埼玉県 利根川橋(久喜市)」の河川敷にある 40Km 以上のフラットダート(平坦な未舗装路)です。数箇所だけ分断されていて一般道を迂回しますが、地平線まで続く未舗装路は圧巻です。
河川敷ダート自体は「千葉県 大利根橋~群馬県 坂東大橋(伊勢崎市)」と続いているらしい のですが、1日で走れる距離を大幅に越えていますので、だいたい中間地点となる埼玉県までをお勧めします。
南房総ツーリング日記さんのブログより引用
ダート好きのライダーさんから、いつの頃からか「利根川ダート」と呼ばれるようになったのでしょうか。いずれにしても、FTRで走るにはピッタリのフラットダートに違いない!と思い、わくわくしながら向かいました。
進めど進めど、ダート道にぶち当たらない
我孫子まで行ったあと、埼玉方面へ利根川沿いを走ってみたけれども。
信号もない、気持ちのよい農道を走ることはできても、いつまでもダートらしき道を見つけられず・・・
ふと我に返り、前述のブログ記事の日付を確認すると2012年である。今は2019年、もしかすると7年の歳月の間に、利根川沿いの未舗装路は無くなってしまったのではないだろうか。
そんな一抹の不安を抱えながらもパチリと1枚。
普通の道路のようですが、これ、両端とも通行止めとなっている道です。
我孫子を過ぎたあたりのゴルフ場脇の林道を過ぎて、たどり着いた道。通行止めとなっているので、当然ほかに車やバイクも走っておらず、のんびりと写真を撮ることができました。
ただ、ここでまたもや余計な思いが頭を過ります。
「もしかしたら利根川ダートなんていう道はもう、ほんとうに無いのではないだろうか?」
菜の花に囲まれているバイク写真を撮ることができた
野田市を過ぎ、利根川をまたがって茨城県坂東市に入った頃でしょうか。
たまにダート(というよりは、砂利道)を走ることができましたが、それでもブログで見かけるようなフラットダートな道を見つけることができず、やむなく引き返すことに。
その途中、坂東市の河川敷で菜の花が咲き誇っていたので寄り道。
誰の手も入らない、自然のまま咲いている菜の花に囲まれる道を見つけることができました。
利根川ダート走ってみたい!と思って、たまたま見つけることができた手つかずの菜の花の一群。願っているような場所は見つけることができなかったけれども、少しだけ足を延ばせば、いつだってこういう風景を見つけることができるのだと実感した1日でした。
そう、バイクに限らず。この「行き当たりばったり感」と、例えそれが実現できなくとも、その過程すら楽しむというのは「本当に楽しむコツ」のひとつなんじゃないかな?って思います。
あまり上手く表現できないけれども。
例え願っていることが形にならなくとも、その過程で何かしら見つけることができて「良かったなぁ」とか「楽しかった!」、「ツイてる!」って少しでも思えたら、きっと何でも楽しめる。はず。
ちなみに、このあたりから「もう、利根川ダート見つけられなくてもイイかも・・・」なんて思ってしまったけれど。それでも見つけられなかったのは心残りです。
利根川沿いで思いきり走ることができる道って、今でもあるんでしょうか。
この春、もういちどリベンジ行ってきます。