2018/02/15
2019年4月30日、平成最後の日は男鹿半島を巡ってからの青森入りを目指す日。
朝起きて身支度をしながらテレビを見ていたら、何でも「平成ジャンプ」という言葉があるそうな。
今さら説明するのもナンですが、昭和生まれが未婚のまま平成という年号を跨いでしまうことを意味しているらしく。インタビューを受けた女性が「平成ジャンプ、超ショックです!」と言っていた。
え・・・。その言葉は、心の底から感じている本当の気持ちから来ているもの・・・?と、一瞬だけ考えてしまった。
生きていると(結婚に限らず)色々なことが相応しい時に、ごく自然に訪れるようことが沢山あって、何だか「そういう風にできているんだナ」と感じるタイミングのような出来事って、たくさんある。決して良いことだけではなくて、悪いことも。
そういう出来事を、たまたま平成から令和という元号が変わる尺度に重ねただけであって、大切なことはもっと、何ていうかだネ・・・ちみネ・・・
なんてことを朝から思ってしまい、自分も歳をとったものだなぁとつくづく思った。
平成最後の日は、青森を目指す旅
と言うぼやきから始まった、平成最後の朝。
この日もなぜか6時過ぎにはパチリと目が覚める。
目を開けると普段あれだけ寝相の悪い自分が、昨夜に寝た姿勢のまま、布団も乱さず同じ姿勢であることに驚いた。バイクで移動しているだけだけれど、それだけ体に疲れがたまり始めているサインでもあったのかもしれない。
宿を発つ前に秋田と青森の天気をチェックすると、曇りのち雨となっていた。が、既に伊庭旅館の窓から外を眺めると小雨が降っている。レインスーツも着込んでの出発となりました。
男鹿半島とゴジラ岩と、串だこ
小雨降るなか1時間半ほど走り、念願の男鹿半島(おが半島)に入る。
まずはゴジラ岩だ!と思い、ひたすら走っていたけれど。途中で変わった海岸を目にしてちょっと休憩。
鵜ノ崎海岸にて、レインブーツで少しだけ水遊び
日本の渚百選のひとつ「鵜ノ崎海岸(うのさき海岸)」です。
日頃は千葉、南房総や銚子方面の海へツーリングしても見かけたことがない岩場。けっして荒々しいわけでもなく、かといって平坦な砂地でもなく。遠浅のところまでその気になればずぅっと歩いていけるような、不思議な渚でした。
ここでも本領発揮してくれたのが、今回の旅のお供。ワークマンのレインブーツ。
ツーリング中もそうでない時も、この一足で済ませちゃったけれど、バイクに乗っていても濡れない。バイクから降りても、すぐにざぶざぶ入っていけるトコロが頼もしかったり。
ゴジラ岩に到着です
以前、SNSで知り合い意気投合して「勝浦タンタン麺ツーリング」を供にさせて頂いた方が教えてくださった「ゴジラ岩」に到着しました。
楽しそうに見せて頂いた写真と同じ場所に、自身もたどり着くことができました。次は男2人で焼き鳥キャンプしましょうね。楽しみにしています。
これがゴジラ岩かっ!という感想はもちろん、それに加えてとっても気になってしまったのが、その手前にある小さな岩。
岩から身を乗り出し、雄たけびをあげているような姿。それも何処となく悲し気に。
この姿はまさしくコレだ!
なんて思いから熱く語ってみたものの、同僚には「全然そういう姿には見えないんだけど。」のヒトコトで終わりました・・・。でも、これからはゴジラ&巨神兵でPRするのもアリでは?って、今でも信じてる。
男鹿半島をぐるっと、巡ってみた
男鹿半島の見どころは当然ゴジラ岩だけでないので、ぐるっと一周して楽しむ。
入道埼で串だこを頂き、寒風山(かんぷうざん)では男鹿半島をまるっと見渡す。
寒風山は名前の通り、風の強い山。
秋田から、いよいよ青森目指して走る
男鹿半島でひとしきり遊ばせてもらったあとは、そのまま日本海沿いの道を走って青森を目指します。
青森県に入り、まずは十二湖へ。
十二湖のうち、いちばん奥にある「青池」を見に。
北海道で見た「神の子池」よりも大きく深く、そのぶん大きな魚が悠々と泳いでいる姿を観ることができた。
ちなみに下は以前に撮った、神の子池の写真。
青森のイカは美味だった
十二湖をあとにして、さらに青森県日本海側を北上。
思えば秋田県のお宿「伊庭旅館」を出発してから食べたものは、入道埼の串だこ1本のみ。
さすがにお腹ぺこぺこになってきたところ、たまたま見つけた「いか焼き横丁」の看板が気になり、ぶらっと寄ってみたところ。海岸沿いに、いくつものいか焼きさんが。
その中のひとつ「いかやの由利」さんで、取れたてのいかを焼いてもらいました。
それぞれ100円ほど違う大・中・小のいかを選び、その場で焼いて頂きます。途中、ドライヤーも使ってあぶり焼きしていたのは、水分を飛ばすためでしょうか。
5分ほど炙られて焼きあがったいかは、お姉さんが手際よく切ってくれます。
パックに詰めてもらって、その場で食べることができます。(もちろんお持ち帰りでもOK)
ひと口食べてみたら、いか独特の噛み応えはもちろんのこと。甘味が口のなかに広がり「あぁ。本当に新鮮ないかって、こんな甘さも味わえるんだ。」と知った。
ちなみに食べ終わって店を出た後に気づいたのだけれど、いかやの由利さん、店内のテーブルで座って食べる以外にも、雄大な日本海を眺めながら食すことができる「デッキ席」がありました。海を眺めながら食べたほうがぜったい美味しいに決まってます。
陽が暮れ始める前に、青森駅に到着
いかやの由利さんで軽く食事をすませた後は、ひたすら本日のお宿、青森駅にあるホテルを目指します。
いかやの由利から1時間半ほど走り、本日のお宿「青森センターホテル」に到着。
弘前の夜桜を見たくて、できれば弘前周辺のお宿を抑えたかったのだけれど。大型連休と桜の見頃が重なり何処の宿も取れず、やむなく青森市内の「青森センターホテル」宿泊となったのでした。
電車で移動し、念願の弘前公園「夜桜」をこの目で見られた
青森センターホテルに到着後、30分ほどで準備を済ませて弘前に向け出発。
秋田県の伊庭旅館を出る頃から漠然と考えていた、電車移動での弘前・夜桜巡りを実践することにしたのでした。
青森駅→弘前駅は、乗り換えもなく40分ほどで行くことができます。
弘前駅に着いたら、この時期だけ特別に出ている100円バスに乗って弘前公園へ。
これが見たくて来た。
と言っても過言ではないほど、綺麗な夜桜を眺めることができた。
弘前公園の、この夜桜が綺麗に咲く景色を、自分はこの先あと何度観ることができるだろう?帰り道、ふとそんなことを思うと「行きたいところや観たいものがあったなら、実際にそれを見に行く」という行為が、たぶん自分のなかで大きな割合を占めているのだと、あらためて思いました。
ちょっとポエム的語りのような言葉になってしまうけれど、「いつか観てみたい、いつか行ってみたい。」と言っているうちに、きっとあっという間に時間は過ぎていってしまうだろう。これは北海道でも全く同じことを思った。
観たいと思ったものを、当たり前のように観に出かける。
生き方は人それぞれだけれど、自身にとってそれは、もっとそんな風に。気楽に楽しむ感覚でいいんじゃないかなと思う1日でした。ここにたどり着くまでのバイク旅でそれなりに走ったことも、きっとその感覚を大きくさせているのだとは思います。
話を弘前公園に戻します笑
公園内にはたくさんの屋台なども出ていて、本当に賑やか。なかでもお気に入りになってしまったのがこちらの「ジャンボおでん」です。
外は写真のように真っ黒、一口かじると中は真っ白。黒いのは味噌に漬けこんでいるからなのだろうか?でも、そこまで味噌味が濃くもなく、ちょっと不思議なジャンボおでん。
ツーリング旅に、電車移動を組み合わせるのも楽しい
今回のツーリング旅で、初めてやってみた「バイク旅と電車移動」の組み合わせ。
これはこれで、ぜんぜんアリだなって思いました。
バイク旅だからって、ひたすらバイクで移動するのではなく、まったく知らない土地で乗ったこともない電車に乗って移動してみることで、さらに「旅気分」が味わえる。
青森駅ではSuicaは使えず、やむなく切符を購入。でも、この切符がまた「旅気分」を少しだけ上げてくれる。
バイク&電車も使った旅を、またいつか何処かでやりたいと思った1日でした。
2019年4月30日のルート
走行距離329km。
前日の那須→由利本荘までの移動のほうが「長距離走った感」があったので、後から距離を比べてみて、ちょっと意外でした。男鹿半島内をちょこちょこ走り廻っていた為かもしれない。