FTR223と行く

FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

【2019年・春の東北巡り】那須湯本からのスタート。Vol.1

time 2019/05/06

【2019年・春の東北巡り】那須湯本からのスタート。Vol.1

東北6県めぐりのはじまりは、地元・千葉県→栃木県那須湯本へ向かう1日から始まる。

夏の北海道ツーリング以外で、数日間をかけての長距離ツーリングは今回が初めてということもあり、どことなく少しだけ緊張していた。

例えばこれが北海道ツーリングであれば、大洗港から乗船するフェリーのなかで過ごす時間が、少しづつ「旅きぶん」を盛り上げていってくれる。

ゆっくりと航行する船に併せるように、ゆっくりと旅気分を「アゲ」ていくのが当たり前だと思っていたせいか。初日から宿泊地を目指すような、自宅を出体地蔵と殺生岩瞬間から旅の1日めが始まるツーリングは今回が初めてのことだったので、少しだけ気が張っていたかもしれない。

船旅とセットでのツーリング旅という感覚が、どこかで染みついていたのでしょうか。

そんな理由から、東北ツーリング出発日前日になっても「明日から大丈夫だろうか。」なんていう漠然とした不安も伴っていました。

まァでも、走りだしてしまえば、そこからが旅のはじまりなわけで。何とかなっちゃう気になってしまうのが、バイク旅の楽しいところでもあります。

雲海閣の湯を知らずして、温泉を語るなかれ?

というワケで、地元・千葉県からはじまる東北6県めぐり初日は、栃木県にある那須湯本へ。

ところどころ渋滞してる東北道を抜け、那須ICから下道へ。

東北めぐり1軒めの宿「雲海閣」

今回の旅も、キャンプ→民宿→キャンプ→民宿・・・の繰り返しを予定していたのだけれど、FTRにツーリングバッグ装着は、やはり姿勢的にツラくなってしまうことだったり、1日に長距離を走る日もあることから、今回はすべてボロ宿・・・いや、比較的費用をかけなくても済みそうな宿に泊まる旅をしてみることに。

「男の隠れ家」という雑誌に取り上げられていた「雲海閣」という宿がとっても気になり、もしも初日、このお宿に泊まれることができるなら「今回は民宿旅で行こう!」と思ったのでした。

ダメもとで宿に電話をしてみたところ・・・奇跡的にも、部屋を取ることができたのだった。

通常(ごく一般的には)雑誌などメディアにわずかでも取り上げられたお宿の予約は、急に取りづらくなってしまうのが定石だと思っていたのだけれども。

「これはもう、民宿泊でイケ!」というサインとも思えてしまった。

雲海閣にて

雲海閣さんの外環は、このような感じ。

これが宿!?と思ってしまう人もいるかもしれないけれど、ちゃんとしたお宿です。

入って真正面にあるカウンターで受付を済ませます。

ヘルメットを手に持っていたためか、ご主人に「バイクですか。明朝の出発は早いですか?」と聞かれ、たぶん8時過ぎには経つことをお伝えしたところ、チェックイン時の精算をお願いされました。

なんでも、以前に登山目的で宿泊された方から、朝5時のチェックアウトと精算を済ませようとしたのに誰も居ない!とお叱りを受けたため、とのことで。

それ以来、明朝のチェックアウト時間を確認するようにしているとおっしゃっていました。

無茶なお客さんもいるんですね・・・。特に登山目的やバイク乗りの方かどうかを気にしているとのこと。なるほど確かに、バイク旅も出発時間が早かったりするので納得です。

宿泊費以外、施設利用による追加料金なども無いので、雲海閣を利用されるライダーさんはチェックイン時に精算を済ませておいたほうがベストかもしれません。

部屋は、こんな感じです。

鏡台とイスのあるスペースを併せると8畳+2畳、10畳はある部屋で、ひとりで泊まるには充分な広さ。こたつがあるのも嬉しい。

チェックイン後は、さっそく楽しみにしていた温泉へ。

カウンター脇の通路から、ちょっと階段を下り。

そして、まるで坑道か何かではないかと思うような通路を渡り、さらに階段を下りたところに温泉があります。

泉質とか、まったく詳しくはないのだけれど到着後「まずは温泉だ!」と浸かってみたところ、しばらくして、すぐに体が軽くなるという不思議な体験を味わうことができました。ちょっとしたツーリング疲れのサインでもある、肩や腰あたりの疲労感がスっと無くなる感じです。

千体地蔵と、殺生岩

スっと軽くなった体のまま、入浴後は近くにある千体地蔵と殺生岩を見に行ってみた。車やバイクであれば、1分ほどの近場です。

言い伝えではあるけれど、殺生岩が放つ毒により草花はおろか虫すら生きていけないといわれるほどの場所。

それだけ硫黄成分が強い地だったのだろうということを伺い知ることができる。

この後、峠の茶屋パーキングまで足を延ばしてみたけれど茶屋も営業しておらず、そのまま宿に帰りました。

夕飯は、雲海閣の共同炊事場でカレーをつくる

帰宿後は、共同炊事場で夕飯のカレー準備。

お世辞にもキレイとは言えないけれど、調理器具はもちろん、食器も自由に使えるので便利です。(※使った器具や食器は、洗ってもとの場所に戻すルールとなっています。)

ガスコンロや冷蔵庫、電子レンジはもちろんのこと、各調味料も自由に使えます。

タイマーをセットし、お湯が沸くのを待っているとご主人がいらっしゃいました。

「お湯はどうですか?」なんていう話からはじまり、那須に幾多とある温泉の名前も教えてもらったけれど、たくさんあり過ぎて、何ひとつ頭に入らず・・・。

ただ、「那須温泉」と呼べる場所はココ雲海閣だけ、という言葉だけは、ものすごく記憶に残りました。話の最後に「温泉、好きですか?」と尋ねられ、もちろん大好きであると即答。

思えば宿に到着後、チェックイン時にも同じことを聞かれました。

いや・・・そもそも雲海閣さんに泊まるのは、温泉好きな人ばかりなのではないだろうか、とも思う。

ご主人サマ、自身が30代の頃は、皆さんどうしてこの宿に毎年、毎シーズンのように泊まりにきて頂けるのかよく分かっていなかった。40歳も後半になってから、この温泉に浸かると「身体が軽くなる」というのを実感するようになり、やっと分かるようになった。と、おっしゃっていました。

そんなこんなで、レトルトカレーの出来上がりです。

ちょっと贅沢に、持参していたノザキのコンビーフも載せちゃったりして。

雲海閣のお風呂は、最高です

到着して、まずはひとっ風呂。ぶらっと散策して帰ってきてから、2回めのお風呂。夕食後にもひとっ風呂と、寝る前にまた、ひとっ風呂。

翌朝チェックアウト前にも、ひとっ風呂。と、合計5回入らせてもらいました。

そして入る度に、身体が軽くなる不思議。

1泊のお宿で、ここまでお風呂に入ったのは雲海閣が人生初でもあります。千葉から那須までの、バイク旅の疲れ自体がドコへやら。という感じ。

浴場までの急階段さえ無かったら、親をいつか連れて行きたいとさえ思いました。

もしも自分自身も疲れちゃったりもしたら、ココのお宿に泊まりゆっくりとお湯に浸かろうと思います。それほど良いお湯です。

ちなみに、雲海閣には湯治場としてのお風呂は2か所。

硫黄成分たっぷりな前述の白濁湯と、そこに向かうまでに、もうひとつの浴場。どちらも良いお湯ですが、個人的には白濁のお湯のほうがお気に入りです。

2019年4月28日のルート

走行距離:124km

東北巡りと言いながらも、まだこの時点では那須なので福島・山形両県の手前。ただ、ここ雲海閣をその出発地点にすることができたのは、とっても幸運でした。

雲海閣

千体地蔵と殺生岩



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けんけん

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鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらバイクへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。