2018/02/15
那須湯本の「雲海閣」に宿泊、6時に起床。
陽の明かりとウグイスの声で目覚めるという、なんとも贅沢な起床です。
そして、出発前にもうひとっ風呂。これで前日4度の入浴と併せて、合計5風呂。1泊のお宿で5回の入浴は、人生初記録かもしれません。
でもそれ位、ほんとにたまらん湯なのです。前日は長距離移動後のちょっとしたコリや張りが無くなり。起床後の朝風呂では頭もスッキリ。いつだって寝起きにひとっ風呂したら、頭が冴えるのは当然かもしれないけども・・・。
もしも那須方面へツーリングへ行かれる機会があれば、日帰りでも一度、こちらのお湯に浸かってみて頂きたいです。おすすめです。
温泉宿=部屋や風呂が綺麗、見晴らしが良いという選択肢だけが全てではないことを、きっと実感されることと思います。
いざ、銀山温泉へ向けて出発です
頭も身体もスッキリした後は、いざ銀山温泉へ向かって出発。
会津若松を抜け、米沢を過ぎて一気に銀山温泉へ向かうとなると、約5時間の道のり。
朝イチから走るとはいえ、いきなり目指すには途中でココロ折れてしまうかもしれないので、まずは会津の鶴ヶ城を中継地(休憩地)とすることにしました。
桜百景のひとつでもある、鶴ヶ城。
もしかしたら桜満開の城を眺めることができるかもしれない。と、淡い期待も抱いて向かったのだけれど、すでに桜は散り散りで・・・。
それでも少しだけ休憩を、ということで城内をぶらぶら。
みたらし団子を食べつつ、乗馬体験ができる日ということで輪乗り中の馬もパチリ。
スマホカメラを構えていると、ちゃんと「止まれ」をさせてくれるお心遣い。
たまたま撮れた、てへペロな感じで舌を出している表情が可愛いけれど、不慣れな場所に来たためだろうか。実はかなりご機嫌ナナメな様子でした。
銀山温泉に訪れ、思ったこと
鶴ヶ城をあとにし、さらに数時間走って銀山温泉に到着。
何となく、でも、どことなく予想はしていたけれども。
(もちろん自身もその中のひとりではあるのだけれど)観光客であふれ返っていて、パンフレットで見るような昔懐かしい風情を落ち着いて眺めていられるような空気感はなかった。
とても風情がある街並みだけれども。
きっと、この場所の最も最高な時間は、日帰り観光客も帰ったあと、川沿いにある宿の帳(とばり)から漏れる灯りと浴衣姿の宿泊客がぽつり、ぽつりと川沿いの道をのんびり歩く夜なのだろう。
そして、そんな本当の銀山温泉の風景や雰囲気を丸ごと感じられるのは、やはり銀山温泉に泊まる宿泊者の特権でもあると思った。
ここは日帰りでぶらりと寄っただけでは分からない良さが、きっとあるはず。その雰囲気を少しでも感じたく、いつか泊まってみたいと思う場所でした。
山形から、いっきに秋田へと向かう
銀山温泉の後は、ひたすら走る。走る。
47号線を走っていると、左手にちょっと変わった道の駅が現れたので休憩がてら立ち寄ります。
道の駅とざわ モモカミの里 高麗館
見た目、古い城のような形をしていて、他にはちょっと見ない雰囲気の道の駅。
館内に入ってみると、扱っているモノすべてが韓国のものだった。
普段見ることのない韓国カップラーメンなども売っている。マーラーブルダック炒め麺は美味しそう・・・。
ここは「道の駅とざわ モモカミの里・高麗館」という名称。
日韓友好の象徴として作られた道の駅のようだけれど、どのような由縁があって出来上がったのか、詳しいことは帰宅後も分からず仕舞い。
建物も食べ物も、売っている商品も。すべて韓国一色で、いきなり異国に来たような雰囲気を味わえます。
少しだけ高台に位置しているので、目の前を流れる最上川を眺めることも。
道の駅とざわを後にした道中、最上川の対岸に「白糸ノ滝」というキレイな滝が見えたので、こちらにも立ち寄ってみました。
ただ、フリースペースである駐車場の一角からは、こんな角度からしか滝を観ることができず。
どうやら滝の姿を真正面から綺麗に観ることができるのは、パーラー白滝というガラス張りになっているレストラン席からのようである。滝の眺めは、皆のものではないんかい!って、思わずツッコミたくなる場所でした。
この日のお宿「伊庭旅館」に到着
4月末とはいえ、走っているうちに次第に肌寒くなってくるのは、日本海側へ近づいているためか、北上しているからなのか。陽も傾きはじめてきた17時半、本日のお宿「伊庭旅館」さんに到着。
以前に車庫として使っていたという小屋に、バイクを停めさせて頂くことができた。屋根の下に停めておけるのは、やっぱり何となく安心感がある。
伊庭旅館、部屋は8畳で、テレビと小さな机。アメニティはフェイスタオルと歯ブラシのみ。浴衣は無し。冷蔵庫は共同で使用できるものが廊下に備え付けられています。
各部屋は内側から鍵を掛けることはできても、外鍵がありません。
部屋に簡易的な金庫もないので、ちょっとした外出や入浴時には貴重品も忘れないよう持って出るほうがよいでしょう。
暖房器具は石油ストーブが置かれていましたが、さすがに点けるほどの寒さではなかったので使用しませんでした。
夕飯は中華料理「こうらく」にて、生姜焼き定食
宿に到着後、とりあえずお腹ぺこぺこだったので夕飯を食べに近所を散策。
グーグル検索して出てきた「鶏次楼」の比内地鶏を使った親子丼が気になり、この空腹感なら親子丼をガツガツと掻き込むのも悪くない・・・。そんな想像をしながら向かっていったら、連休中のためか営業していなかった。
気分はすでに親子丼だったため、ちょっとショック。
気を取り直し、歩いて数分の表通りにある中華料理「こうらく」にて、生姜焼き定食(餃子2個付き)を注文。
久しぶりにちゃんとした食事を取ることができて、ほっこりしました。
豚肉もボリューミー、ちょっと包み方が変わっている揚げ餃子も美味です。生姜焼き定食と生ビールで1,300円のお会計。
この先の東北巡り日記も多分そうですが「その土地ならではの美食」を目の前にすることのない旅となりました。それはそれで、どうなの?と後から降り返って思うこともあったけれど「見たいものを見たい時に、気ままに巡ってみる」ことをメインにしていたので、それほど後悔はしていません。
ただ「どやっ!?」って感じのご飯写真がほぼ皆無なのは、やはりちょっと淋しかったりもしています。
2019年4月29日のルート
走行距離:201km
栃木県那須をスタート地点として、福島から山形、最終的には秋田県にちょっとだけ入るという、やや無理矢理なルートとなりました。
それでも、これは後からグーグルのタイムラインで知ったのだけれど、わずか200kmしか走行していないことに、ちょっと驚きました。60km平均で走っていたと計算しても、実質4時間弱のあいだバイクに乗っていたことになります。もっとひたすら乗り続けていたような感覚でいたので、このギャップは一体どこから来るものなのだろう・・・。