2018/02/15
ちょっと前に、Amazonプライムセールで見かけた非常信号灯。
昔から取り付けが義務づけられていて、だいたい車の助手席左脚付近が定位置のアノ非常信号灯。
昔のそれはモクモクと煙を上げるタイプだったけれど、今の時代はLEDタイプもOKのようである。電池で長持ち、そして使い切りでなくなっていることに時代の進化を感じる。
そんなLEDタイプの非常信号灯を、ついついポチっと購入してしまったのだ。
そう、バイクに非常信号灯の積載は義務づけられていないのに。
ただ、もしも夜間、何かよからぬ事故に遭ってしまったとしたら、きっとあったらあったでヨカッタと思える時がくるのかもしれない。
いや、もちろんできることならそういう災難はやって来てほしくナイのだけど、たとえ自身が絡む事故でなくとも、きっと誰かの役に立つシーンがあるかもしれない。
そんな想いもありポチってしまったのです。
バイクに非常信号灯、あってもいいじゃない
商品到着後、たまに点灯させてみて「わーLEDはやっぱりマブシイなァ」と感心したりしながらも、はて・・・バイクの何処に取り付けよう・・・と、しばし考えた。3日間くらい、考えた。
車体に取り付けるとしたら、シャーシに金属ステー&ペットボトルホルダー的なものを付ける形になるだろうか。
車体じゃないとしたら、リアボックスケースの中か。
しかしボックス内だと「いざ」という時にまずはボックスの鍵を開け、ボックスのフタも開けて、わざわざ取り出さなきゃならない。いざという時なのに冷静になって、そんな一連の動作を落ち着いてできる余裕が果たしてあるだろうか。
となると、パッと取り出せてパパパっと点灯させられる感じで、何となく目につく場所のほうがよさそう。
そんなことをアレコレと考えてみた結果、ハンドルスタビライザーが第一候補になったのでした。
よく「謎穴」と称されているスタビライザーの、この穴。
例えばドライブレコーダーだったり。はたまたナビ用のホルダーだったりを装着するための予備的ネジ穴なのだろう。
それにしてもこのスタビライザーを手に入れた時、左右でネジ径が異なるというそのきめ細やかな気配りに心底関心してしまったものです。
それは例えるなら普通の新聞とスポーツ新聞、2紙どちらもがロビーに用意されているホテルの気配りのようである。
社員旅行とかで熱海のホテルに行ったりすると、ほぼ必ずと言ってよいほど置いてある馴染みのアレ。(熱海じゃなくても、どこにでも有るけども)
誰かがチェックインの手続きをしてくれている間に、ひとりソファにどっかと座り新聞を読み始める人が、必ずいるものだ。
これが5人の社員旅行だったら、1人は必ずそうするオジサンがいるだろう。
もしも10人だったなら、2人はそうするオジサンがいるであろう。
そしてここからが本題(本題は非常信号灯の取り付けであったはずだが・・・)になるが、ロビーに置いてあるあの新聞ラック、あれには「新聞を読ませる」という以上に大切な役割があるのです。
オジサン救済措置的機能
新聞ラックには、オジサン救済措置的機能が備わっている。
いや、むしろ救済措置的機能がメインで「新聞を読んでもいいですよ」というほうが付帯サービスと言ってもいいかもしれない。
え?ただの新聞ラックと新聞でしょう?って思われた人もいるかと思います。
ここで、社員5人で行く社員旅行にて、マイクロバスに揺られホテルに到着したところを想像してみてください。
そのうちのひとりがツカツカとフロントへ歩いていき、テキパキとチェックイン手続きをしているシーンも想像してください。
この時点で残り4人の心情のようなものが、ちょっとだけ見えてきたのではないでしょうか。
残り4人のうち、ひとりは多分いちばんエラい人だ。なぜなら、いちばんエラい人は自らチェックインの手続きなんて(ほぼ)しないだろうから。
なので、この時点でひとり差し引いて残り3人になる。
ここで残っている3人をAさん、B君、Cさんとしましょう。
Aさんはいちばんエラい人の傍(そば)を離れず、当たりさわりのない話で場を取り繕っている。
いちばんエラい人が「あとは晩メシが、どうかだよなぁ」と言えば「そうですね、そこですよねぇ」なんていう、ホントに当たり障りのない返しをしている。
B君はまだ20代ということもあってか、ちょっと自由気ままな性格なので、ロビーに隣接しているお土産さんに行ってしまうだろう。
残りのCさん、どうしたものか。
チェックイン手続きをしてくれている社員は、おそらく今回の社員旅行も事前に段取りから予約なども済ませ、何でもテキパキこなしちゃう社内の有望株だろう。
そんな最中にポツンと立ちすくんでいるのも気が引けてしまうから、何かしようと思うCさん。
今からいちばんエラい人のそばに行って世間話でも・・・なんて思っても、時すでに遅し。いちばんエラい人とAさんは晩メシの話もとうの前に終わり「あとは夜の街が、どうかだよなぁ?」なんて言われ「イイ店ないか、あとでちょっと聞いてみますわ」なんていう会話に移行してしまっているのだ。
今さらそこに割って入るようなノリも度量も、Cさんには無い。
かといって、お土産屋さんをうろうろしているB君と同じように土産物を物色するという、良く言えば自由奔放、悪く言われてしまうなら、チェックイン手続きも何もかも全て人任せで土産物かよ。って思われてしまいそうな気がして、それもできないCさん。
ここで、さきの新聞ラックの登場である。
ココはできれば「どの新聞を読もうか。読売か日経か・・・」なんて迷う素振りを見せることなく、ばっさと、さも自信ありげに新聞を取り出すべきだ。一瞬でも迷った姿を敵に見せてはいけない。
バッサ!と新聞を取り上げたCさん、ソファにちょこんと静かに座り、おもむろに新聞を読み始める。
これだけで何となく「いえいえ世間のことくらい気にしていますよ、ワタクシめも」的な姿に見えるだろう。
そう、そんなオジサン救済措置的機能を持っているのが新聞ラックであり、全国のホテルロビーに今も設置され続けている大きな理由なのである。
非常信号灯をVストロームに取り付ける話にもどします
そんな救済措置的機能を持ったこのネジ穴。これを有効活用したうえで、非常信号灯を取り付けることに。
まずは車でいうところの、助手席左下などにある非常信号灯を留めておくホルダーを探してみた。
「非常信号灯」「ホルダー」で検索をしたら・・・あった。それもメルカリで。
ネットは本当に便利だ。
それにしても出品者のかたは、なにゆえ非常信号灯のためのホルダーをお持ちというか、メルカリで売ろうと思ったのか。
むしろそっちのほうに興味をひかれてしまった。
出品者の説明文を読むと、「ちょっとレアな外車を購入したのですが、非常信号灯が付いておらず。後付けするためホルダーを購入しました。もとはホースなどを固定するためのモノで、複数個買わざるを得なかったので残りを出品します。」とあった。
なるほど・・・
海外では非常信号灯の常備は義務化されていないのだろうか?
だとしたら、国内で車検を通すため装着も必要になるのですね。
ということで、さっそくメルカリで購入。
残り9点あり、複数購入可。とあったので、2点を購入させていただきました。
もとはホワイトなのだけれど、黒色塗装までして頂けました。
届いたらまずはスプレーで黒色にしよう、そう思っていたのですが「ご希望あれば塗装してから発送しますよ!」とのコメントをいただき、ホントにありがとうございます。
あとはスタビの謎穴に留めるべく、ネジやゴムワッシャーなどをホームセンターにて購入。
留め方は上のようなイメージで。
スタビライザーのネジ穴とナットの大きさから、もしかしたら必要になるかもと思ったワッシャーは不要でした。
あと、蝶ナットではなくて普通の六角ナットに変更したほうがよさそう。何となく、突起・突起しているのはヨクナイ。
ということで、さっそくネジ変更してみた。
一応ホルダー2つでがっちりとロックされてはいるけれども、やはり下向きに付けているのは不安といえば不安である。
念のためもうひとつ、ストラップやタイケーブル的な何かでロックしておこうとは思っている。