2018/02/15
なんだか最近、コストコづいている。
年末から年始にかけ、3回は行った。
ついつい、行ってしまうのである。
何かお目当てのものがあるわけでもないのに「今日ちょっと暇だな。よし、コストコ行くか。」って、ついつい向かってしまうのだ。
これではまるで「今日、暇だな。よしパチンコにでも行くか」というのと一緒ではないか。
あの巨大な倉庫は、自身にとってはまるでコストコ・ホイホイとでも言うべきか。なぜか引き寄せられるように通ってしまうコストコの魅力について語ってみます。
コストコ巡りは、目の保養である
ナンでこんなにも行きたくなってしまうのだろう?
ちょっとだけ自己観察と考察をしてみた結果、たどり着いたのは「つまりコストコ巡りとは、目の保養である」という結論だった。
コストコの代名詞のひとつといえば、あの何もかもが大ぶりなパッケージと大容量サイズのまとめ売りな点だろう。
人生初のコストコは、もう10年くらい前のことだった。
その時はじめて見た、なんだか引っ越し用の段ボール箱をそのまんま用いたんじゃないだろうかと思ってしまう容器に入った、海外の洗剤にかなり興奮したことを覚えている。※洗剤に興奮を覚える趣味などを持っているワケではありません。念のため・・・
巨大な段ボール洗剤は、これぞまさしく海外の!と一目で分かる色合いとデザインだ。
その昔、サザンのアルバムジャケットも洗剤っぽいこれを模したのがあったナ・・・と、何の関係もない懐かしさも込み上げてしまう、このデザイン。
何もかもがアメリカナイズというか何と言うか。倉庫にひと足踏み入れただけで「あれ?ここアメリカだっけ」と錯覚してしまう、そんな別世界観を感じたくて行ってしまうのではないだろうか、と思うのです。
大きいものを見ると、感嘆と同時に何だか安心しちゃう。というものが、ここコストコにあるんだと思う。
MONOの消しゴムなんて、数十個ひとパックとかで売られているのを見つけると「いやいや、消しゴムなんて1年1個とかで充分じゃない。使い切る前に消しゴムのゴムが劣化しちゃうでしょ・・・」なんていう、ひとりツッコミしながら廻るのも好きだ。
好きだ、と言いながらも何かにつけ「こんなの大容量すぎるでしょ」と思ってしまう自分がいるのが、またちょっと悲しくもある。
なぜなら、コストコの商品は「シェアすることが前提である」と言える。
大容量の消臭剤コーナーでも、明らかにひと家族で消費するには無理がありそうなサラダコーナーでも、ママさん友達と思われるお二方からは必ずと言ってよいほど、こんな会話が聞こえてくる。
A子さん「あ、これいいね~。」
B子さん「そだね~。」
A子さん「とりあえず買って、あとでシェアしない?」
B子さん「うんうん!そうしよ~。」
そんな会話を、これまで幾たび(聞き耳をたてつつ)聞かされてきただろう。いや、勝手に聞き耳たてているのはコチラなのだけれども。
このような会話が聞こえてくるたび「あぁ、ハイハイ。自分はひとりボッチで来てますよ。シェアしたくても、シェア仲間もいませんしねぇ。えぇ、えぇ・・・」と、急に志村けん演じる「ひとみばあさん」になりきってしまい、なぜかカートを持つ手もプルプルし始めてしまう。
ひとりで行くコストコ。
それはそれで身軽で楽しくもあるけれど、こんな些細なやり取りを目の当たりにすることで時折りふいに「ボッチ」を実感してしまうのだ。コストコは目の保養であると同時に、精神鍛錬の場所と言っても過言ではないかもしれない。
そんな雰囲気のなか、今日もお見かけしたけれどオジサンひとりがカートも持たず、ナッツとおぼしきプラスチックケースと2点ほどの食材パック、しめて3点を小脇に抱えレジに向かって小走りしている姿を見かけると「おぉ、同志よ!」なんていう親近感と勇気を勝手に抱いていしまうのであった。
カートを使わず「小脇に抱えている」こと、そして「小走り気味にレジに向かっている」という、この2点が親近感ポイントでもある。
あの大型カートを持っていない時点で、すでにコストコにやってくる前から買い求めるものが定まっているということ。そして小走り気味なところが「もう、さっさと買い物すませて帰るかんね」を体現している、この潔さが大好きです。
キャンプ場あるあるのひとつ「あ・・・。あなたもソロなんですね。お互い楽しみましょうね。」っていう暗黙の了解というか安堵に近いものが、なぜかコストコという倉庫内にも存在するのであった。
コストコ行ったら、これは必ず買う
そんなコストコ、そこまで多くはないのだけれどお気に入りなモノいくつか挙げておきます。
scott(スコット)のショップペーパータオル
バイク掃除に大活躍、何ならキッチンペーパーとしても家のサッシ掃除としても使えるスコットのペーパータオル。
量が量だけに、何の心配もなくがしがし使えるので重宝している。
よっちゃんいか食品(株)の、するめスティック
2020年後半、テレワークのお供として大活躍してくれた「するめスティック」です。
近頃はテレワークついでにするめスティックをかじかじしているのか、するめスティックをかじかじと食すついでにテレワークをしているのかよく分からなくなってしまったほど、在宅中はついつい手が出てしまうものである。
あの、幼少の頃からお世話になってきた駄菓子「よっちゃんイカ」を作っている「よっちゃん食品工業」が製造元だというのも、イイ。
「餅は餅屋」という諺(ことわざ)があるように「イカのことなら、よっちゃんイカに聞け」みたいな安心感。
このするめスティックも、実家の母に届けたろう。と思いたって持って行ったところ、ラベル裏をしげしげと眺めたあとに「あら?これ。ほら、駄菓子のあのメーカーのじゃない。」なんて言っていた。(歳をとると、これ、あれ。ほら。あの。がどうしても増えますな・・・)
それにしても血は争えないもので、気に掛けるところはどうやら一緒のようだ。
ホットドッグとクラムチャウダー、そしてピザ
ホットドッグなんてマスタートべったりで写真映えも何もないのだけど、思う存分の玉ねぎを載せて食べるのが好き。
玉ねぎたっぷしで食べづらいので、自分はいつもクラムチャウダー用のために用意されているスプーンを1本、いっしょにもらっている。そのスプーンで、まずはケチャップマスタード味の玉ねぎをすくいながら食べるのがお気に入りです。
久しぶりに食べるピザもとても美味しかった。
クラムチャウダーも個人的に人気急上昇、トップケースに詰め込んで実家にも届けました。
クラムチャウダーふたつ、冷凍の小籠包に岩下の生姜ふりかけ、するめスティック2ケースを積むことができ、モトボワットのトップケースを手に入れて良かった!と、新年早々にその有難みを実感したのでした。
願わくば自分もいつか「シェア、しよっか!」と、気心しれた仲間とコストコ巡りを心ゆくまで堪能してみたい。