2018/02/15
先日のモーターサイクルショーで気になったモノ。のうちの、ひとつ。
NGKのブースに並んでいた、たくさんのプラグがとても壮観だった。あまりにも気になって、NGKの2輪用スパークプラグ適応表なるカタログをもらってきてしまったほど。
NGKはよく聞く名前だけれど、正式な会社名は「日本特殊陶業」とのこと。にっぽんとくしゅとうぎょうなので、3文字だったら本来、NTT?
いったいプラグ以外に何を製造している会社なのだろう?という疑問からネット検索してみたところ、プラグをはじめ、半導体や機械工具、医療関連製品と多岐に渡っていて驚き。プラグがメインの会社だとばかり思っていました。
モーターサイクルショーでのNGKブースで見た、数々のスパークプラグ。そしてプラグのカタログを眺めているうち思い至った。そうだ、Vストローム250のプラグを、よりイイものに交換してみよう!と。
たかがスパークプラグ、されどスパークプラグ
NGKから発売されているプラグのうち、Vストローム250に適合するのは以下の型番。
MotoDXプラグ:CPR7EDX-9S
イリジウムIXプラグ:CPR7EAIX-9
標準プラグ:CPR7EA-9
MotoDXとイリジウムIXの違いも、ちゃんとカタログに載っていました。
MotoDXプラグは、二輪車専用に設計した最高峰のプラグです。①Dーshape外側電極、②耐久性に優れるルテニウム配合中心電極、③くすぶった場合でも火花ギャップでの火花を保つ絶縁体先端部のサーモクリアランスを拡大した仕様を採用しました。
MotoDXプラグは、確実な混合気への着火と理想的な火炎の広がりでイリジウムIXプラグを上回る加速性、始動性、燃費の向上が期待できるだけでなく、優れた耐久性・耐汚損性をあわせもった高性能プラグです。
’21~’22 NGK2輪車スパークプラグ適応表カタログより抜粋
イリジウムIXと比較し、すべての面においてMotoDXプラグはその性能を超える高性能プラグのようである。
それなら、そちらのMotoDXプラグを購入もらおうか。と、なるのが人間というものでしょう。
なお、参考までにMotoDXプラグはAmazon価格で1本¥1,577、イリジウムIXプラグのほうは¥1,110(※2022.4.3時点)
MotoDXのプラグ2本セットで2,735円(送料込み)のところ、PayPayモール初利用クーポンを用いて1,368円で購入することができた。
ネットでの買い物、基本はAmazon利用なのだけれど、何か手に入れたいものがあった際にはお得なクーポンを用いるのもひとつの手だと実感。スマホ画面の「購入」をタップし、ひと通りの手続きを済ませただけなのに、その瞬間なんだかとても賢い買い物をしたような気がして、ひとり勝手に悦に浸っていた。
NGKのMotoDXプラグ、Vストローム250に合う型番はCPR7EDX-9Sです。
もらってきたカタログを見ると、MotoDXスパークプラグの特性を紹介するページには前述と似たようなことが書かれていた。
- サーモクリアランスの拡大
- 二輪専用スパークプラグの優れた燃焼効率
- レスポンスに優れた加速性
- 燃焼効率の向上により燃費を改善
- 新素材採用によりロングライフを実現
サーモクリアランスの拡大や燃焼効率に関しては、イラストだったり写真を眺めても、そこまで理解に及ばず・・・
加速性や燃費が少なからず向上してくれるのは、ちょっとだけ実感してみたかったり。
新素材ルテニウムも、ルテニウムって何ですか?くらいの感想しかない。
それでもコレに付け替えることで何かしら体感できたら。と思うと楽しみ。
Vストローム250のプラグ交換は、いたって簡単
パラツインのVストローム250、カウルやタンクを取り外す必要もなくプラグ交換できるのはとても助かる。
まずはソケットカバーを外し、標準の車載工具でプラグも外す。
あとは購入したNGKのプラグ、CPR7EDX-9Sに差し替え、ある程度締まるところまで手でまわし込む。
NGKのサイトにあったトルク(締め付け具合)の参考サイトにはそこから1/6廻しとあったけれど、ある程度までまわし入れたあと、工具を用いて最後の締め付けをすると、ほぼ1/6ほど迄しか締め付けられないので、あまり細かいことは気にしなくても大丈夫。(と、勝手に思っている。)
NGK「プラグの正しい取り付け方」図より
ちなみに納車時から乗り続けていた標準装備のプラグ、取り外した際にはこんな感じでした・・・プラグ交換も定期的にやったほうがイイんですね。反省してます。
そんなプラグ交換をしてみたあとの、Vストローム250の走り具合は如何に。
そこまで体感できることは無いのだろうなんて思っていたけれど、2~3速あたりのレスポンスは明らかに変わったような気がします。
スロットルを開けた際の加速度合いが、わずかながらにも上昇したような気がしている。
3~4、4~5速にあげていった際も同様の印象なので、加速性は確かに良くなった。
それもそのはず。外側電極の箇所がかなり痛んできているプラグで乗り続けていたので当然かもしれない。NGKでは二輪バイクのプラグ交換は走行距離3,000km~5,000kmを推奨しているとのこと。かなりの期間、放置しまっていたことになるのだから。
整備に限らずバイクのこと何でも素人ですけど、ほぼ小指大のスパークプラグを交換するだけで明らかな違いを知る。そんなプラグって、すごいパーツだなと改めて思った。定期メンテナンスこれからも色々やって、Vストローム250を大切に乗って行こうと思ったプラグ交換と試走の、とある週末でした。