2018/02/15
連休中に予定していたキャンプツーリング。悪天候のため急きょキャンセルしてしまいましたが、このキャンプ時にどうしても試してみたかったのが「メスティン牛丼」。前日から調味料なども小分けにして準備していたこともあり、せっかくなので自宅で予行練習をしてみました。
メスティンで吉野家牛丼は食べられるのか
まぁ、メスティンでご飯が炊けたなら、あとは煮込んだ牛肉と玉ねぎを載せるだけなので決して食べられないものではないでしょう。検証してみたかったのは「メスティンにそのまんま牛肉を盛っても、果たして美味しく食べられるだろうか?吉野家風の雰囲気が出せるだろうか?」になります。
ということで、メスティンを使ったお米の炊き方と併せて牛丼レシピも残しておきます。どなたかの「キャンプ飯」の参考になることができたら幸いです。
材料(1~2人分)
- お米 1合
- 水 200cc(玉ねぎと牛肉を煮るためのもの)
- 牛ばら肉 200g
- 玉ねぎ 1/2
- 本だし 小さじ1
- 醤油 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- 塩 ひとつまみ
- しょうが ひとかけ(しょうがチューブ1cm位)
- 紅しょうが(お好みで)
- 七味唐辛子(お好みで)
※レシピ参考にさせて頂いたのはクックパッドの牛丼~吉野家風~☆
水に本だし、玉ねぎを入れて軽く沸騰させる
短冊切りにした玉ねぎと本だしを入れて、軽く沸騰させます。
醤油、酒、砂糖、塩と牛肉を入れて沸騰させる
牛肉も入れた写真を撮り忘れました。より吉野家感を出すなら、牛肉は脂身が若干多いものを選び、なおかつ薄めのものを選ぶと、より良いかもしれません。(何となく失礼なコトをしれっと言っているような気もしなくもない笑)
あと、こま切れになって売られているとは言え、そのままだと一口サイズには大きすぎる場合もあるので、必要であれば牛肉は更に切ってから投入します。
牛肉の色が変わったら、ここでしょうがも溶かし入れましょう。
メスティンで、お米を炊く準備
次に、メスティンで白米を炊く準備です。自身もネット情報で学んだのですが、お米1合に対して水はリベット(取っ手を留めている、頭がまんじゅう型をした鋲(びょう))が半分浸るくらいがちょうど良い水量です。
これもまたネット情報なのですが、水量はリベットの下部までだと若干歯ごたえのある硬めのご飯、真ん中で普通のご飯。上部だと柔らかめご飯に炊き上がります。
今回は試しにリベット半分より少し上まで入れてみたところ、やはり柔らかめに炊き上がりました。
固形燃料用ストーブを使って火をつけ、自然に消えるまで待つ
この固形燃料用ストーブ、「エスビット」という固形燃料を作っているメーカーのものが本家ですが、使用しているのはノーブランドのもの。過去注文履歴を確かめてみると、247円で購入しています。今現在のAmazon価格を見ると、ナント69円。しかも関東地方への配送料は無料とな!?
送料の方が高くつきそうな販売価格。一体、どうしたらこの値段で販売できるのだろう・・・
ちなみに本家エスビットの固形燃料用ストーブは1,164円。もちろん本家の方が高評価ですが、同じような感じでお米が炊けるであれば、16分の1の方を選んでしまいますがな。
次第に、ぶしゅぶしゅと湯気や水蒸気が蓋のすき間から出てくるので、汚れてもよい場所で炊くことをおススメします。
火が消えたら、メスティンを裏返して10分ほど蒸らす
メスティン自体、かなり熱くなっているので決して素手では触らないこと。キャンプ時の使用であればアルミテーブルにそのままひっくり返して置いても問題はないと思いますが。ここは自宅のキッチン。キッチンカウンターに焦げ目でも付けようものなら・・・想像しただけで恐ろしや。
タオルの上に載せて10~15分ほど蒸らします。この蒸らしタイム、Twitterのケイタさんからアドバイスを頂いて実践してみました。ケイタさん、有り難うございますです!
これまで、どうしても硬めなご飯になってしまっていたのは、きっとこの蒸らしタイムが無かったことや、野外だと風の影響で火力が不安定になっていたことかもしれない。
美味しそうなご飯が炊けましたー!
つやっつやのご飯が炊けました。ひっくり返したからご飯が片寄ってるけど。ちなみに、蒸らし終わりでもメスティンのフタはかなりの熱を持っているので、決して素手で開けようとはせぬよう・・・(経験者談)
煮込んだ具材を載せて、吉野家(風)牛丼の完成
お好みで紅しょうがを盛り付け、七味も振りかけたら吉野家(風)メスティン牛丼の出来上がりです。
近所のスーパーで比較的薄い牛肉を選んだつもりですが、それでも少し厚いかな?という食感だったので、ホントに薄すぎで憤りすら覚えるくらいの牛肉を選んだほうが良いかもです。
チェーン店の牛丼が美味しいのって、きっとお米と牛肉が同じくらいの噛み応えで掻き込めていけるトコロなんでしょう。牛丼に使うお肉は、なるべく薄い方が間違いなく合っているハズ。
牛丼で必ず思い出す、中学時代の学習塾講師の語り
牛丼を食べると、今でもたまに思い出してしまう中学時代の学習塾講師の語り。
自身が通っていた学習熟は、どこの主要駅にもあるような大手学習塾ではなく、地元の方が小じんまりと経営している小さな塾でした。それ故「誰々が、あの高校に受かった」とか、そういう競争社会の雰囲気がまったくと言っていいほど無い塾でした。果たして自分は学びに行っていたのだろうか、遊びに行っていたのだろうか。そんな雰囲気の塾です。
週2回通っていたその塾で、いちばん楽しみにしていたのはアルバイトとして働かれていた塾講師の雑談タイム。雑談が6割、勉強が4割みたいな感じの人でした。いや雑談8割、勉強が2割だったかも。見た目は、やっくん(薬丸 裕英)にちょっと似ていたので、たぶんモテるというか、相当に遊んでいたんだろうなぁというような先生だったことを思い出します。
当時16歳だった自身は、35歳くらいだった(と思われる)その塾講師の雑談を聞くのが好きでした。大人の世界を垣間見るようで、毎週その雑談を楽しみに塾へ通っていた記憶があります。そんなちょいワル講師が当時に語っていた、吉野屋牛丼の正しい食べ方。
- 注文は「並み、汁だく」
- まずは、汁だけでライスのみを食べ終える
- ライスをお替りした後は、よけておいた肉と一緒に掻き込むんだ
今でこそ中学生でも普通に牛丼チェーン店に行くことはあるのかもしれませんが、当時あの頃、まだ牛丼屋に行ったことすら無い中学生だった青年は、この3つのアドバイスだけで「なんてワイルドな人なんだ」と、やられてしまった記憶があります。ちなみに「シルダク」って、今でも通用する言葉なのだろうか。
「これで2杯いけるんだぜ?」って、あまりにカッコよすぎるセリフでした。
「(牛丼を食べ終わった後)お代はどんぶりの底に隠し入れ、そのままダッシュで店を立ち去るんだよ。」という、今でこそ余りにくだら過ぎる行為と思ってしまうようなエピソードも、当時この塾講師が話すとついついその世界感に引き込まれてしまったものです。
この記事を書いていたら、また無性に牛丼食べたくなってきた(笑
「おとこのキャンプ飯」なんてカテゴリーを作ってしまったけれども
勢いに任せて「おとこのキャンプ飯」というカテゴリーを立ててしまった今回の「メスティンで作る吉野家(風)牛丼」ですが。あとは自家製ダレで作る焼き鳥とか、鶏肉シチュー煮からの残り汁でパスタとかしか無いくらい、極めてレパートリーが狭い自分です(笑
そんな「おとこのキャンプ飯」、どうぞよろしくお願いします。