FTR223と行く

FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

【2018年・夏の北海道】FTRと知床横断道路を渡る。Vol.9

time 2018/07/28

【2018年・夏の北海道】FTRと知床横断道路を渡る。Vol.9

2018年7月17日(火)の、FTRと北海道巡りの旅・後編

納沙布岬から、知床半島まで走る国道224号からの335号線。

道の駅「おだいとう」で地図を確認していると、事前チェックはしていなかったのですが新たに気になる場所があることに気付き、立ち寄ってみることにしたのが「野付半島」です。

野付半島のナラワラ・トドワラって、地名なの?

地図にはナラワラ、トドワラと書かれているのですが、これって地名?俗称?何なのだろう?という疑問が残ったままだったので、この記事を起こす際に調べてみました。

  • ナラワラ ⇒ ミズナラ、ナナカマドなどの木々が枯れてしまっている林のこと
  • トドワラ ⇒ トドの木が枯れてしまっている林のこと

ナラやトドの木々が枯れている地帯を指す言葉のよう。ですので「ワラ」とは「枯れている」とか「朽ちていく」ことを意味しているのかもしれません。

この野付半島、そんな木々がどうして朽ち始めてしまっているのかと言うと、海水の浸食が主な原因のようです。野付半島のナラワラ、トドワラもそんな事情から年を経るごとにその姿を変えていってしまっているようで、一度は観ておこうと思ったのでした。

道路からけっこう離れた場所にありスマホで撮るには限界がありましたが、上の写真、対岸の木がところどころ白くなっていたり、すでに倒れてしまっている木がナラワラ(もしくはトドワラ)の状態です。何年か先には、完全に木々が無くなった状態になるようです。

野付半島ネイチャーセンターの駐車場でたまたま見かけた、野ぎつね。林が死んでいくということは、その林で生きてきた小動物達も暮らしていくことが出来なくなるということ。この野ぎつね(もしくは、このきつねの子)も、いつか野付半島で生きていくことが出来なくなるのだろう。

野付半島ネイチャーセンターの地図

いよいよ、知床横断道路野をFTRと走るのだ

野付半島から戻ったあとは、国道335号線をひたすら上っていきます。

写真は途中のセイコーマートで見つけた「ご当地ソーセージ」っぽいもの。

ジンギスカン味のソーセージ。そして明らかに合わなそうな牛乳も買ってしまい。

ジンギスカンソーセージは、えぇ・・・ご想像にお任せしますが、そのまんまジンギスカン味でした。ジンギスカンは、やはり焼肉として食べるから美味しいのだと思う(笑

セイコーマートからしばらく走り続けると、また綺麗な海沿いの道を走ることになります。休憩所で見えた、ひときわ大きな山が恐らくは知床連山なのだろうと思ったら、否が応でも気分が上がってしまう。

道の駅「知床・らうす」でまた休憩をしたら、いよいよ知床横断道路である。

あまりにも快晴だったので記念に1枚撮ったけれども、知床の山のてっぺんにホイップクリームのような白い物体が乗っかっている。アレどう見ても雲じゃないでしょ・・・と、またもや「えりも岬」が頭に過ぎってしまう。

ホイップクリームの正体はやはり霧だった、知床連山

羅臼(らうす)側はとても快晴だったのに。知床横断道路を上っていくにつれ、次第に視界が怪しくなってくるホイップクリームの正体は、やはり霧でした。「またまたまた、霧やし!」って言ったら、ぎりぎりタイムリーな言い回しになるかもしれない。

知床五胡も案の定、霧がかっていて景色はほとんど見られずじまい。それでも、何となく夢だった知床横断道路を太平洋側からオホーツク海側へと走り抜けることができた、この日。

斜里町で、とてもほっこりするお宿に泊まることができた

前回、悪天候のなか走り続けた後のキャンプ連泊がツラくなってしまい、急きょ浜頓ビジネスホテルに素泊まりさせてもらった経験から。今年は、初日のえりも岬を除いては「キャンプ泊⇒民宿⇒キャンプ泊⇒民宿・・・」という形を考えて事前に予約していた「ウナベツ自然休養村管理センター」にある「ウナベツ温泉」に宿泊。

とても面白かったのは、「日帰り入浴代」だけではなく「宿泊代」も「食事代」も、ぜんぶ自動券売機。フロントもあり、そこで予約名を伝えると「では、自動券売機で購入をお願いします。」と案内される。

これには最初「む・・・?ぜんぶセルフ?」とも思ったのですが、後ほど夕食のため食堂へ行ったら、とってもほんわかのご老夫婦が、とっても暖かいご飯を用意していてくださっていました。

白米も、とても甘くて美味しい、もちろん刺身も。それ以外にも蓮根と里芋の煮つけや和え物まで揃っていて。こんなにバランスの良い食事は久しぶりで、ひとり嬉しくなってしまいました。(ご飯とお味噌汁はセルフで、おかわり自由です。)

この日の食堂は、他にはご年配の夫婦1組。御膳を片付けに行った際、給仕して頂いたおばさんの「あなたは、どちらから?」のひと言がきっかけで「千葉からです。」と応えると、偶然にも食事をされていた方も千葉からとのこと。ここで、少しだけ話に花が咲き。

「いつ帰られるのですか?」と聞くと、自身の誕生日だったので冗談交じりにそのことを伝えると「じゃあ、これ前祝いだよ。」と、日本酒を頂いてしまいました。(後ほど、この日本酒を美味しく頂く日も登場予定(笑)!)

翌朝、出発前に何か恩返しができないだろうかと思って取り出したのは「銚子のぬれ煎」。日本酒を頂いたご夫婦に2枚、ウナベツ温泉の方に3枚お渡しして宿を後にしました。

千葉から来ている方に、銚子のぬれ煎ってどうなのよ?とも思ったのですが「北海道で偶然出会う、地元のお煎餅」というのも、なかなか味があるもの(であって欲しい)と思っている。

10枚入りの銚子ぬれ煎は、これで残り3枚。北海道へ行く前に「1枚食べたい」という娘に、すでに1枚。この日、道の駅「おだいとう」でお話したソロツーリングの方に1枚。ウナベツ温泉で5枚。

ウナベツ温泉、夕飯は事前予約が必要です

ウナベツ温泉、宿泊は当日に空きがあれば可能ですが、夕飯だけは事前予約が必要です。素泊まり3,600円、夕飯が1,200円だったと記憶しているのですが間違っていたらスイマセン。

周辺にコンビニ等もないので、もしも買い出しをするのであれば斜里町内で済ませてから向かうのがベストです。

紋別の方から下って来た時でも、根室の方から廻ってきた時でも休憩地点に最適なウナベツ温泉。もしも今までの道をなぞる旅をする時が来たら、また泊まりたい。そんなほっこりするお宿でした。有り難うございました。

ウナベツ温泉の地図

2018年7月17日(火)、この日の道のり

総走行距離は327キロ。前日の、えりも~霧多布(約250キロ)の方が長く走った印象だっけれど、実際にはこの日の移動距離の方が長いのは、いりくんだ海沿いの道を廻るルートだからであろうか。

次回は「網走監獄博物館へ行ってみた」話になります。続きは下のリンクカードから、どうぞ。

down

コメントする




このVストに乗っているひと

けんけん

けんけん

鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらバイクへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。