FTR223と行く

FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

ハクキンカイロが暖めてくれるのは、身体だけじゃないかもしれない

time 2019/01/27

ハクキンカイロが暖めてくれるのは、身体だけじゃないかもしれない

唐突ですが、ハクキンカイロってご存知ですか?

ZIPPO社が出している「ハンディウォーマー」は以前から知っていたのですが、ハクキンカイロの存在を知ったのは、つい最近。

冬キャンプ(まだ行ってないけど・・・)や、ツーリング時に「コレはいいぞ!」と思って、Amazonにて「カートに入れる」してしまったハクキンカイロについての話になります。

ハクキンカイロの歴史に想いを馳せてしまう

子供の頃から大好きな駄菓子メーカーの歴史とか、そういうの暇さえあればネットで調べてみるのが好きです。

「これ美味しいなぁ」って、もぐもぐ食べながらパッケージ裏の会社名とか所在地を確認するのも好き。

へぇ、〇〇県で作っているんだ~って知るの、楽しくないですか?

例えば有名なところだと亀田製菓。住所は、新潟県の亀田団地と記載されているので、それだけで「うわ!地名になっちゃうほど広い工場なんだろうなぁ」って伺い知ることができます。

あと、やはり米の一大産地・新潟だからこその、お煎餅、おかき会社なのかな?とか。(コスト削減のためか、最近は「米(タイ産)」って書いてある亀田製菓のお菓子も増えていたりしますが・・・。)

この、ある種のクセみたいな習慣の出どころもちゃんと記憶にあって、その昔、幼少の頃に5つ上の従兄が「酢だこさん太郎」を食べながら袋の裏面を見ていたんです。

小学生になった頃だと、5つ上と言えばホントに尊敬の眼差しというか憧れ的な存在。そんな従兄が、酢だこさん太郎をクチャクチャ言わせながらパッケージ裏を見て「ふ~ん」って食べていたのが、すごく印象的で。

まだ漢字もろくに読めない自分は「え、なに?なに?何か袋には面白いことが、書いてあるの?」という印象でした。

最初こそ、この真似をするようになっただけですが、それがいつの間にか冒頭のような楽しみ方に変わっていったのです。普段当たり前のように口にしているモノやお気に入りメーカーのルーツを知ると、より愛着が湧いたり新しい発見がひとつはあるものです。

ちょっと話が反れてしまいましたが、「ハクキンカイロ」も、そんなひとつのモノになりました。

ハクキンカイロの豆知識

ハクキンカイロは、ベンジン(炭化水素)の気化ガスがプラチナと接触して発熱する化学原理によるものです。

ハクキンカイロは、直接ベンジンに火をつけて燃やしているわけではありません。マッチ・ライターや電池を用いるのは、プラチナの触媒反応を開始させるのに必要な温度を与えるためです。

気化したベンジンがプラチナの触媒作用により、炭酸ガスと水に分解され、その時発生する酸化熱を応用した環境にとてもやさしい、安全でクリーンなハイテクカイロです。

ハクキンカイロのパッケージ裏面に記載されていた文面ですが、触媒とか酸化熱とかの化学反応のはなしは、ちょっと難しくて理解できていません。

創業が大正12年とあるので、軍のためにも使用されていた歴史があるようです。

特にミリタリー系が大好きという訳ではないのですが、国内外を問わず元々は軍需用品でもあったということを聞くと、その歴史に想いを馳せたりもしてしまいます。

ハクキンカイロ株式会社の公式サイトはこちらです ⇒ http://www.hakukin.co.jp/

公式サイト、購入前にも何度かアクセスして、そして今もこのブログをおこすのに観ましたが、とてもほっこりしてしまうサイトです。特にイラストと、それに付いている文言が好き。

届いたハクキンカイロ本体と、その他周辺のアイテム

Amazonでハクキンカイロを注文して、実際に届いた内容はこちら。

左からパッケージ、取扱説明書、ハクキンカイロ本体、ピンク色のオイル注入器とハクキンカイロ使用時の収納袋です。

開封前、パッケージの満面の笑みを浮かべているおじちゃんイラストに一発でやられました。創業者の方でしょうか?

ハクキンカイロの使い方

ハクキンカイロは、ZIPPOにオイルを入れるような感じで、カイロ本体にベンジンを注入して使います。

ハクキンカイロの上蓋を開けると、こんな感じです。

さらに、この着火部分を外すと、ZIPPOにもあるような綿々がしきつめられている本体内部が見えます。

ここに、付属のピンク色の「じょうご」みたいな注入器を差し込んで、ベンジンを注ぎ入れます。

適量を注ぎ入れたら、この「じょうご」をクイっとひねると、あっという間に本体へベンジンが注入されていきます。

本体と並行にしていると「閉」、上の写真のようにクルンと直角に廻すと「開」になり、本体にベンジンが流れ込んでいきます。スタンダードタイプのハクキンカイロであれば、カップ1杯分で12時間、2杯入れると24時間の保温量となります。

あとは最初に外したフタ部分(白金触媒)を閉じて、ライターなどでちょっと暖める(ほんの数秒、軽く炙るような感じです)だけで「ハクキンカイロ」自体がすぐに暖まり始めます。

ちなみに、付属の袋に入れず、本体むき出しのままだと熱すぎてしてしまうくらいの暖かさです。特に就寝時は袋に入れて使わないと、たぶん低温やけどしてしまうかと。

燃料は、ホームセンターでも売っている「カイロ用ベンジン」

燃料は、近所のホームセンターで購入した「カイロ用ベンジン(共同組合・東薬製)」を使っています。

確か600円ほどでした。

ハクキンカイロの1カップは15mlなので、500mlもあれば30回以上は使用できる計算になります。

「カイロ用」とあるけれど、当然ZIPPO燃料にも使えそう。これを機会にキャンプ用の火などもZIPPOにしてみようか、と思ったのですが、気づいたら使わなくなっているのがZIPPOのオチだったりもします・・・。

フタ部分の火口(白金触媒)は消耗品のようで、ハクキンカイロ公式サイトでは1シーズン~2シーズンでの交換をおすすめしているようです。使用頻度にもよると思いますが、たぶん暖まりにくくなったり、あまり温度が上がらないように感じた頃が交換サインなのかもしれません。

モノへの愛着がわいてしまうことの不思議さと、面白さ

前述の通り、600円ほどのベンジンさえあれば約30回は繰り返し利用できるので、おおよそ1回20円。使い捨てカイロに例えるなら1回20円なので、それこそ100円ショップで売られている使い捨てカイロと比較すると、う~ん、どうなんでしょう。という計算になります。(ハクキンカイロを継続利用しているうち、いずれ火口の交換費用も必要になりますから。)

でも、身体を温めてくれるモノとして、かなり愛着がわいてしまいそうです。

うまく表現できないのですが、例えるなら初めて購入したバーナーでお湯を沸かして飲んだコーヒーの美味しさに近いかもしれません。何ていうか「これさえあれば、きっと大丈夫!」のような安心感を、ハクキンカイロにも感じています。

キャンプやツーリングの道具って、たぶん所有欲だけじゃないところがあるような気がしていて。

「こんな使い方もあったか!」だったり「やっと使いこなせてきたぜよ。」っていう、何だか手のうちに入れたような気持ちになってくる過程がとても好きだし、たぶんその時、同時に愛着がわいてきてしまうものです。どんなモノでも。

それが例えば使い捨てのものだったら、やっぱり同じような感情が沸き上がってくるかな?と想像すると、きっとそんなことはなさそう。

そんなことを想いながら、今日もまたハクキンカイロにベンジン入れてお布団はいります・・・笑

はやくキャンプで使ってみたい。

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このVストに乗っているひと

けんけん

けんけん

鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらバイクへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。