FTR223と行く

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【大都会のチーター】ヤマハMT-03を試乗してきたよインプレ

time 2018/03/11

【大都会のチーター】ヤマハMT-03を試乗してきたよインプレ

少し前、某ショップにてMT-03(MT-25だったかも)を見かけて以来、そのデザインに一目惚れしてしまい。「これはもう、実際に会いに行って直接お互いの気持ちを確かめたほうがイイ!」という衝動に駆られての試乗でした。

ということで週末、YSPさんのお店にてMT-03を試乗させてもらいました。わずか4kmほどの一般道試乗コースでしたが、実際に試乗~試走してみたMT-03の印象とインプレです。

コンセプトは「大都会のチーター」

まずは外装。MT-03のコンセプトは「大都会のチーター」ということで、最もその特徴を表現しているが、この独特なポジションランプ形状だと思います。

そもそもFTRには標準装備されていないポジションランプの存在自体が、何となく羨ましくもあり恰好いい!

2018年版のカタログでは「君と、僕と、MTで」というフレーズを全面に押し出しているようですが。「大都会のチーター」とは真逆的なイメージを感じてしまうのは気のせいにしておきます。それに「部屋とYシャツと私」じゃないんだから・・・、という突っこみを必ずしてくる世代も意識してませんかヤマハさん?と、無駄に勘ぐってしまう自分がいるのは、単純に歳を取ったせいだとも思われます。

余談にはなりますが、今回の試乗時、店員さんがスイッチ類について簡単に説明をしてくれたのですが「パッシングスイッチ」が付いているバイクもあるということを今さらながら知りました。

MTシリーズで最も好きなのは、どんな角度から見ても色々な光を照り返し、独特な光沢を見せるこのタンク形状。淫靡(いんび)的なデザインと表現するのが、個人的にはピッタリだと思っています。昔から「デザインのヤマハ」と言われているのは有名な話ですが、バイクそのもののデザインだけでなく、バイクに当たる光の使い方にまでこだわった作りはさすがだなぁと溜息も出てしまいそうな恰好良さ。

このタンクを磨くだけでも、お手入れ時間を楽しむことができそう。

ちなみにカラーリングも3バリエーション用意されていて、好みで選ぶことが出来るのではないでしょうか。イエローも良いけど、ブルーのホイールも素敵。

ちなみに今回の試乗車、ハンドル部分にはGoProが取り付けられていて、試乗中はちゃんと録画モードになっていました。

タコメータはアナログ、スピードメータはデジタルで、まるでコクピットに居るかのようなデザインも好きです。他にはギアポジション、燃料計と水温計も装備されていて申し分ないです。

MT-03に跨ってみての感想いろいろ

さっそく試乗走行へGO!の前に、まずは跨ってみての感想です。足つき具合は全く気になりませんでした。(参考までにレビュアー身長185cmです。)

FTRの重量が128kg。対してMT-03は166kgと、約40kg変わることから最初こそ違和感も感じるのでは?というイメージもしていたのですが、シート高自体に関してはFTRもMT-03も78cmとまったく同じであることから、特に気になるレベルではありませんでした。

ただ1つ気になったのはハンドルポジション。アップハンドルに乗り慣れてしまっているせいか、今まで乗ってきたバイクの姿勢とは異なる、やや前傾姿勢には多少の違和感も。今回はわずか4kmばかりの走行なので特別気になりませんでしたが、これが長距離ツーリングだったとしたら、手首や腕の辺りにどのような疲労感が表れるのでしょう?

MT-03で走ってみての感想いろいろ

セルを廻して、エンジン始動してみた感想です。エンジン音は静かめで上品な感じ。

さっそく1速に入れて発進。YSPの駐車場から左折して公道を出てすぐ、いつもの感覚ですぐに2速へ上げる。すると突然に、

ガクっガクっ、ガックン、ガックン。

ふぁっ!?いきなりノッキングさせてしまいました。

MT-03に試乗して気づいたのですが、いつものバイク感覚でギアチェンジをしてはいけないんだなと反省しました。FTRだと、1速は発進時のみ使う位の感覚なので・・・。「山の天気とギアチェンジは、舐めちゃぁいけない。」

1速でも結構な所まで引っ張ることができてしまうのは、MT-03のエンジン特性でもあるのでしょうか。それとも、最近のバイク全般に言えることかもしれません。この辺り、FTRやエリミネーター、マグナなど一世代前のバイクにしか乗ったことがないので、よく分かっていません。ただ、上品なエンジン音ながらも、回転数を上げていくと次第に「フォーン!」という甲高い音が聞こえてきた時には、ホーネットのような4気筒に近いものを感じました。

一見乗り味もエンジンもエレガントそうなのに高回転域ではそのような感じなので、ぶん廻しても楽しいのかもしれません。となるとこの「大都会のチーター」、実は峠などを自由に走らせてみたら、市街地走行とは違う生き生きとした表情も見せてくれるのでは。

MT-03に試乗してみての個人的な感想です

MT-03のデザイン、とても好きなタイプです。ハンドルポジションだけは気になりましたが、社外品に変更することで、若干アップハンドル気味にすることも可能でしょう。(※アクセル・ブレーキワイヤ共に標準でタイトなことから、アップハンドルに変更する際はワイヤー交換も必須という情報を見かけたりもしましたが、公式ではないので定かではありません。)

エンジンのトルクや音も心地良かったです。特に高回転になっていくと(繰り返しになりますが)次第に「フォーン!」という音の変化に、走っていてわくわくします。

ただ、やはり自分にはシングルが合っているのかもなぁという、心の中の思いに気付いたことも確かです。※決して、ガックンガックンさせてしまったからではありません(汗

十分過ぎるほどのトルク、吹け上がりもスムーズでエレガントな2気筒といったイメージのMT-03です。重量も166kgと、取り回しもまったく苦になりません。街中でも乗って楽し、少し郊外に出た時にはちょっとアクセルを開ければ、また違った乗り味を感じさせてくれそうです。

でも、シングルとツインの違いって、こういう処なんだろうなぁというモノもはっきりと感じました。レスポンシブルに関しては、今乗っているバイクとは比較対象にならないほどスムーズです。それ故、バイクが賢すぎて「乗せてもらってる」感を、多少なりとも感じてしまったりもします。

いつか、MT-03を使いこなせるようなライダーになりたいです。今回、MT-03を試乗させて頂いたYSPさん。有り難うございました!

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このVストに乗っているひと

けんけん

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鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらバイクへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。