FTR223と行く

FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

【2018年・夏の北海道】幌加駅跡って、けっこう楽しい。Vol.14

time 2018/08/07

【2018年・夏の北海道】幌加駅跡って、けっこう楽しい。Vol.14

泣いても笑っても、この日が2018年の北海道ツーリング最終日である。昨日まで以上に、悔いのないよう1日を楽しみ尽くそうと思ってしまう。

2018年7月20日(金)の、FTRと北海道巡りの旅・前編

ぬかびらユースホステルで朝食を頂いたあと、しばらくして「タウシュベツ橋梁ツアー」に連れて行って頂きました。(前日からの宿泊者はペアの方2組、ソロの方も7名ほどいらっしゃったのですが、橋梁ツアー参加者は自分ひとりである(笑))

ユースホステルのオーナーさんが運転するバンに乗らせてもらい、糠平町を出発して三国峠方面へ15分ほど走った場所に、タイシュベツ橋梁へと続く林道入り口がありました。

車で進むことのできる最終地点には、このような看板も。

余談ですが、何年か前に糠平町にも熊が出没し、さすがにその時は「子供たちの通学は車で送迎、不要不急を除き、不用意に外出しない」という程の騒ぎになったようです。

稀に熊が街中まで下りてきて大騒ぎになってしまう理由は、それだけ山で食べられる食糧が乏しくなってきているからだとばかり思っていたのですが。

もちろん森林伐採などの環境破壊も、その要因のひとつなのでしょうけれど、中には「熊同士の縄張り争いに勝てず食料を求めているうちに、町に来てしまったり」(熊にも縄張りがあるんですね。あれだけの立派な体格だと、それこそ「この山はオレのモンだ」位の広大な縄張りなので大変なんじゃないだろうか)、「比較的若い熊が、他の生き物との境界線を学ぶ前に下りてきてしまう」ようなことがあるのだとか。

タウシュベツ橋梁に向かう車中にて、オーナーさんから熊に関する色々なお話を聞かせてもらうことができた。

タウシュベツ橋梁を(いつもなら)眺めることができる場所に到着である

車から降りたあと、ぬかるみの中を歩くこと5分くらい。(本当なら)ここで既に「タウシュベツ橋梁」を観ることができるという場所に到着です。

「たっぷたぷ」に水が張っていて、一体どこにその姿が水没しているのかさえ分からない。

ユースホステルのオーナーさんに教えて頂く限りでは、下の写真にある対岸からこちら側へと伸びる橋梁を観ることができるらしいのですが。その片鱗すら伺い知ることができなかった。

この光景を目の当たりにした瞬間「もう、ぜったいにまた来てやる!だんだん!(地団駄をふむ音)」と、改めて強く思った。

ちなみにこれまた余談になってしまいますが、この日のユースホステルさんの朝食で相席になった方に「沈んでいても観に行きたい」旨を伝えたところ、「ぼく、何年か前に来た時もやっぱり水没してしまっていたのだけど。その時はカヌーを出して、水中カメラを入れて実際に沈んでいる橋を観ましたよ。」と言っていた。この方こそ旅の達人ではないだろうかと思っている。

こんな感じの橋梁ツアーだったので、オマケでダムも案内してもらえた

本来であれば、ここからさらに湖面へと降りて橋梁を眺めたり写真を撮ったりと思い思いの行動タイムになっていたのだろうけれど、このような状況なのでここで引き返すことになりました。

それをおもんばかって頂けたからなのかは分かりませんが、糠平湖にあるダム発電の場所にもオマケで連れていって頂くことができた。

すると、どうやら3基ある発電設備のうち1基を稼働させるための放流が行われていて。

オーナーさん曰く、糠平に住み続けて居ながらも放流シーンを観ることができるのは数年ぶりと仰っていました。そんな光景をたまたま観ることができたということは、それほど今年の雨量は例年以上に多かった証なのかもしれない。

橋のへりに立つとまた足元がむず痒いくなってしまいそうだったので、ダムの写真を撮っているオーナーさんの後ろ姿を秘かに撮ってしまった。

ちなみにこのオーナーさん、過去のブログを読ませていただいて知ったのですが埼玉出身で、20代の頃に北海道を旅したことをきっかに北海道に魅了され、この地で暮らすことに決めたとか。その頃(20代半ばでしょうか)ちょうど会社勤めで嫌な思いも続いていたことが、なおさら決意に拍車が掛かったとのこと。

他にもタウシュベツ橋梁ツアーに参加されている方がいたら、そこまで色々お尋ねすることはなかったであろう話を色々と聞くことができた。

とっても穏やかな方で、ぬかびらユースホステルの居心地が良いのもオーナーさんのお人柄があってのものだと思う。オーナーさんの姓名、自分と漢字一文字しか違わないのも、何だか勝手に親近感がわいてしまう。

肝心のものを観ることは出来なかったけれど。それでも、そこに向かう道中で色々なお話を聞かせてもらった。

幌加駅跡も、おすすめスポットです

糠平町を出発したあと、最初に立ち寄ったのは幌加駅跡。1987年(昭和58年)に廃線となった旧国鉄士幌線「幌加駅」の名残りがある場所だ。面白いのは、駅跡ながらもプラットホームやレール、そして路線切り替えのためのポイントまでもが当時のまま残されているのである。

このサビついたレバーを押し引きすることで、今もポイントの切り替えを実際に行えるのだ。

けっこう力を入れないと動かせないけれども。グイっと倒しきったら、このポイントがちゃんと左に右にと動いてくれる。だから何だ?という感じかもしれないけれど、例えば車やバイク、もしくはプラモデルなどでも「ギミック」が大好きな人は、きっと楽しいはず。

幌加駅でたまたま合流した、エストレア乗りの方

幌加駅跡に着いてしばらくすると、エストレア乗りの方がやってきた。同じ250cc(正確には、250ccと223ccである)のバイクで旅をしている方と交流できると嬉しくなってしまう。

エストレア乗りの方は名古屋からいらしていて、今回が初めての北海道ツーリングとのこと。「のんびり走って、気になったものがあれば止まって、なかなか進めないけれど楽しい」というような話で盛り上がった。「自身は昨年(2017年)が初めての北海道で1度は行っておきたいと思って来たつもりが、今年も来てしったので、たぶん来年もお会いするかもしれませんね。」ことになるのかもしれない。

この方に、幌加駅を歩く後ろ姿の写真を撮ってもらえないでしょうかとお願いしたところ。

自身のスマホを渡し、お願いしますと伝えただけなのに。帰宅後に保存されている写真を観てみたら、こんな風に撮ってもらっていたんだと知って感激。「スマホで何枚かお願いします」と伝えただけなのに色々と角度を変えて撮って頂けるとは。これから誰かに写真を頼まれた時には、こんな工夫を真似してみよう。

幌加駅跡は、他には特に何もない場所だけれども。でも、何年も前から時が止まっているような跡を垣間見ることができたような気がして、一気にお気に入りの場所となった。

幌加跡の地図

住所:〒080-1402 北海道河東郡上士幌町幌加

次回は「泣いても笑っても、2018年北海道ツーリング最終日!」な話です。続きは下のリンクカードから、どうぞ。

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このVストに乗っているひと

けんけん

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鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらバイクへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。