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FTR223からVスト250乗りになりました。明日はバイクと、どこ行こう。バイクでトコトコ、どこ行こう。

【さよならフリード、その2】車を売る時に気をつけたい5つのこと

time 2019/02/19

【さよならフリード、その2】車を売る時に気をつけたい5つのこと

先日、10年乗り続けてきたホンダのフリードを「ガリバーさん」に売却してきた話。

車をできるだけ気持ちよく手放すための、5つのコツ

ネットで調べると、ホントに色々なサイトで「できるだけ高値で売るコツ」のような記事がたくさん紹介されています。

うんうん、なるほど。と思うサイトがたくさんあり、自分もいろいろと参考にさせてもらいました。ここでは、実際に肌で感じた「納得して売るためのコツ」というか、心得を残しておきたいと思います。

  1. あらかじめ、売ってもいい基準額を頭の中にだけ入れておく
  2. 安易に希望額を提示しない
  3. 自分以外に決定権がある人とは、あえて同伴しない
  4. 売却手続き時、契約解消が可能な期間を確認する
  5. 営業マンと喧嘩しない

①あらかじめ、売ってもいい基準額を自身の中で持っておく

当たり前のようなことですが、これホントに大事なことだと思います。

今はネットで中古車検索すれば、保有している自身の車が中古車としてどれくらいの価格で売られているのか簡単に知ることができます。

もちろん傷の具合や走行距離、純正オプション有無などで微妙に価格は変わりますが、年式から走行距離、色などでフィルタ検索が可能なので、極力、手放そうと思っているマイカーと同条件にして調べ、あらかじめ相場を知っておくのは基本事項になるかと。

調べた結果、どうやら80万前後が相場のようだぞ?

と思ったら、多少厳しいかな?と思ったとしても、75万ならOKしても良いかも。くらいの、具体的な金額を頭の中にインプットしておいて損はないと思います。幾らでもいい、とりあえず手放したいという考えでなければ、少なくとも何の基準値も持たずに挑むのは無謀過ぎるかと思います。

中古車の販売価格帯検索なら、価格.comの中古車検索が便利です。

対戦相手はボトムアップで揺さぶってきます。こちらはトップダウンで挑みましょう。

下から上げていくのではなく、ありえない位の高額から挑んで納得できる着地点に降ろしていくほうが効果的です。

②希望額を率直に伝えてしまうのは、がら空きのボディを相手に見せるようなもの

ひどい営業マン(ってホントは言いたくないです。お相手の方も仕事だし、マニュアルに沿っているだけかもしれないし)は、本当に、ありえへん価格から話を始めたり、買い取り側の事情説明から入ったりします。

中古車販売価格が40万前後だとしたら、諸々の手続きや整備費用を加味すると、実際には買い取り価格5万円ほどです。とか。

ただ、後述でもしつこい位に述べると思いますが、ここで憤ってしまっては相手の思うツボなのです。

こう言うと失礼ですが、面白かったのは査定に来ていたお客さんの殆どが、最初はぷんすか怒っていたり声を荒げていました。

でも、そこで「それはいくらなんでも、おかしいだろう!自分の中での想定額イメージは〇〇円で・・・。」なんて、手のうちをついポロっと見せてしまうのは、ボクシングに例えるなら「がら空きボディを、自ら相手に見せてしまう」ようなもの。

対戦相手は、相手が苛立つ瞬間に見せる一瞬のスキを待っています。

クリンチになった時、耳元で「では、いくら位をお考えで?」と聞かれたら「逆に、いくら位の提示をお考えで?」とささやき返す位の余裕でリングに立ちましょう。

前述にもあるように「〇〇円だったら、検討してもいいかも。」という自身の中の判断基準を予め持っておき、それは切り札としてそっと内に閉まっておくのがベストです。

そして、その希望額とほど遠い価格帯を提示されたら、そっとリングから降りれば良いだけです。

「今、別に売らなくてもいいんだけど」っていう心の余裕を持って臨んだほうが、精神的にも楽ちんですし、営業の方もリラックスして拳を交えてくれるはずです。

③自分以外の決定権をもつ人間とは、あえて一緒に挑まない

ボクシングの世界で言えば、セコンドですね。

試合中でもインターバルの時でも、常に冷静なアドバイスだったりゲキを飛ばしてくれる重要なアドバイザーですが、中古車の買い取りに関しては、敢えてセコンドと同伴しないことを強くおススメします。

人によっては心細かったり、大切な家族の愛車を売るというタイミングなのに、どうして一人で行くわけ!?なんて思われる方もいるかもしれませんが、ここは敢えてセコンドは付けずに挑みましょう。

なぜなら「今すぐに決定できるワケではない」という姿勢を見せることも大事だからです。

対戦相手は「今、この場で決めてくれるなら。」という姿勢で挑んできます。

それは何故か?

相見積もりを恐れているからです。

ですので、相手である自身にインターバルを少しでも長く与えてしまうことを非常に嫌います。

ですので「今日この場で車を置いていってもらえるなら」だったり、「今、契約サインをしてもらえるなら」と揺さぶってくるのです。

そんな時、ちょっと考えたい、保留にしたいと思った時に有効なのが、その場に居ないセコンドの存在。

保留の理由が本当に相見積もり中だからだったとしても、最悪の逃げ道は「すいません、いまセコンドにメールで相談したんですけど、白タオル投げられたんで・・・」とさえ言ってしまえば、やんわりとその場を立ち去ることができたりします。

人生の大きなお買い物は家族みんなで。というイメージは未だに根強いですが、車に関わらずホントに出費を賢く抑えようと思うような時こそ、自分以外に決定権を持っている人と一緒に居ないほうがベストなのでは、とさえ思います。

④クーリングオフ期間は確認しておくべき

このように、実車を伴っての査定では「今、決めるなら。」と揺さぶられること数知れず。

それに対して有効というか、知っておいて損はないのが「契約解消期間」です。

買い取りの契約をした後でも、数日間は契約の解消可能期間というものがあります。他の買取業者も同じかもしれませんが、ガリバーさんの場合だと、契約してからも2日間までは解消の申告が可能です。

この制度を使ってまで相見積もりして高い業者へ・・・と考えるケースはなかなか無いと思いますが、売買契約の解消可能期間は確認しておいたほうが良いでしょう。最悪、やっぱり手元に置いておきたいと思いとどまった時にも有効です。

人間、どこでどう考え方が変わるか分かりません。失ってみて初めて気づく大切さということも、幾つもありますし。

⑤営業マンとケンカ腰で挑んでも、得することは一切ない

その昔、モハメド・アリとアントニオ猪木の異種格闘技戦がありました。1976年のことなので、自分も実際に観たワケではありません。

モハメド・アリは言わずと知れたヘビー級ボクシングチャンピオン。対するアントニオ猪木は日本のプロレスラーです。

同じリングで拳を交えるとはいえ、拳だけで殴りあえばどちらに分があるかは素人目にも明らか。

そこでアントニオ猪木が取った戦術は、相手からの強烈なパンチをもらわないこと。そして隙あらば寝技に持っていくため、試合直後からリングに仰向けになり、相手を見上げるようなファイティングスタイルをとったのです。

当然、モハメド・アリも無理して踏み込むことなく、はた目には盛り上がりに欠ける試合内容になりました。

これには「ただの茶番劇だ」という批判も当時かなりあったようですが、アントニオ猪木が取ったこの戦術は何も間違っていないと思います。

戦う以上は得意分野で挑むべきだし、あえて苦手なスタイルで挑み無用なリスクを取る必要は何もないのです。

営業マンとも、がっぷりよつに組んで喧嘩しても良いことは何もありません。

むしろ、相手には相手の事情、こちらにはこちらの事情というモノがあるという大きな貫禄をもって挑むことで、気持ちよく交渉することが可能になるかもしれません。

「こんな値段じゃ売れないよ!」

「今日、この場で車を置いていけるワケないだろう?」

自身が査定してもらうために来店した際も、ここあそこで、そのような会話が聞こえてきたのも事実です。

分かります、分かります。だって大切な愛車ですもの。

色々な思い出だって詰まっていますもんね。

待ち時間に様々な会話が耳に入ってきて、いつしか来客側である自分が心の中で「うん、うん」と、上記のような、なだめの言葉を放ってしまったほど。

確かに、ここまで客を憤らせるセールス手段は如何なモノか?とも思ったのですが、例えそれが意図的なものでなかったとしても、こちらが感情的になって得することは何もありません。

蝶のように華麗に舞い、蜂のような一撃で気持ちよく売ったりましょう!


手放すことの寂しさというか、なんというか。それでも何とかなるだろう!

以前の記事にも残したけれど、走行距離が極端に短いとはいえ10年乗ってきたクルマをいざ手放すとなった時は、さすがに何も感じないワケがなかったです。

特にウルっと来てしまいそうになったのが、車内を片付けていた時。

まぁ、娘が置きっぱなしにしたと思われるペットボトル飲料のオマケについてオモチャが、あっちこちから出てくるわ・・・。

それらを片付けているうち、何だか「フリードありがとう」の気持ちが、ちょっとずつ沸いてきちゃうのでした。

娘とあそこへ遊びに行ったなぁとか。今は亡き愛犬は、後部座席で気持ちよさそうに寝ていたなぁとか。

そんな感じでしんみりしてしまったけれど、実は近所のイケアに「タイムズ」のカーシェアが出来まして。いざ車が必要になったら、これからはカーシェアを利用しようと思っている次第です。

自家用車を手放すって、けっこう決断力が必要・・・と思ったのが、今回の経験で感じイチバンのことでした。

少し経った頃に「自家用車がなくてホントに困ったこと」「カーシェアにして良かったとおもうこと」みたいな記事も書いてみたいと思っています。

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けんけん

けんけん

鉄馬も好きだけど、本当の馬も好き。一口馬主やっていらっしゃるライダーさんいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。「FTR223と行く」ブログを書き始めたら、なおさらバイクへの愛着が増してしまったので、そんな愛情をココにどんどん残していきます。どうぞ宜しくお願いします。