2018/02/15
エッソやMobil、ゼネラル石油の3ブランドで展開されている「スピードパス」って、ご存じですか?
スピードパスで、バイク時の給油は飛躍的に楽になる
エッソなど上記3つのガソリンスタンドでの給油時、このような端末を見かけたことはないでしょうか。給油のために近づくと「スピィィドパァッス!」とブロンド美女(かどうかは分からない)が語りかけてくるアレです。
これ、たぶん既にご存知の方も、利用されている方も多いとは思うのですが。本日(2018年9月某日)、上記3つのガソリンスタンドが「ENEOS(エネオス)」として統合されるというDMが届きまして。
全国のENEOSステーションで、このスピードパスが使えるようになったらますます便利だ!という喜びから、あらためて記事にしておこうと思った次第なのです。(※「いずれスピードパスは使えなくなるらしい」ということを知ったのは、この記事を書いた後でした。失礼しました。詳細は後述に書き足しています。)
スピードパスで便利になったこと
スピードパスはこんな形の、はた目には普通のキーホルダーです。
でも、この小さな筒状の中にはコイル状のチップが埋め込まれていて、あらかじめ手持ちのクレジットカードと紐付けておくことで、あとはスピードパス端末のあるセルフスタンドでは、これをかざすだけで給油が可能となる優れもの。
もともとバイクに乗る前から持っていたのですが、特にその利便性を感じるようになったのは、やはりバイクに乗り始めてからでした。
- 財布を取り出す必要がない
- お釣りなどのやり取りもない
- 他の鍵と一緒に付けておけるコンパクトさ
バイクでの給油時、スピードパスさえあれば「エンジンを切って、まずはバックパックを背中から降ろして財布を取り出して・・・」など、一連の取り出し作業が一切不要になります。また、クレジット請求となるので当然お釣りが発生することもありません。
そして何より、そのコンパクトさからバイクや家の鍵と一緒に付けておくことができるので「あれ?財布どこだっけ?」だったり「スピードパス、どこにしまっていたっけ?」と探してしまうようなこともなく、給油時の手間が色々と省けるようになりました。
単4電池と並べてみましたが、それよりもひと回り小さいので、かなりコンパクトかつ軽量。
特にタンク容量が小さいバイク(自身にとって、それはFTRのことを指していますが・・・)だと、長距離ツーリングに出かけた日には1日3、4回の給油となるので、とても助かっています。
スピードパスを利用するまでの流れ
次に、スピードパスを利用するまでの簡単な流れを記載しておきます。
- 申し込みは、全国のエクスプレス店舗で
- 申し込み時に必要なのは、免許証とクレジットカード
- 店頭で必要書類を記入後、スピードパスをその場で受け取り
スピードパスの利用開始には、まずはエッソやMobilなど、各エクスプレス店舗に行く必要があります。カウンターで「スピードパス利用の希望」を伝えたら、後は店員さんが詳しく解説してくれるでしょう。
あらかじめ持って行くものは、免許証と紐付け可能なクレジットカードのみ(※1)。必要書類に記入をしたら、あとは店員の方に店頭端末で登録作業をして頂き、その場でスピードパスを受け取ることができるはずです。
※1:今現在は各クレジットカード会社が発行するカードに紐付け可能なようです。念のため、所有するクレジットカードが紐付け可能かどうかは申し込み前、事前にサポートセンターへ確認した方がベストでしょう。
衝撃の事実が判明、スピードパスが2019年には無くなる!?
バイク乗りにとって、こんな便利な給油ツールは他にない。と思って助かっていました。
そして、ENEOSと統合されることで、今後ENEOSのステーションでも利用可能となるのであれば「スピードパスめっちゃ便利になる。」なんて喜んでいたのですが、この記事を書き終えた後に調べてみると、どうやらそんなに単純なことでもないようです。
業界1位のJXHD(ENEOS)と、3位の東燃ゼネラル石油(エッソやMobil)が経営統合し、国内ガソリン販売シェア50%を超える巨大企業となったJXTG。それが今回の統合なのですが。
そのJXTGは、統合発表と同タイミングで、2019年7月から「エネキー」という新決済手段を展開していくと公表。
つまりは「スピードパス」に取って代わる「エネキー」をメインにしていきます、ということなのでしょう。
いくつかのメディア記事を読む限り、「スピードパス」をゆくゆくは廃止して「エネキー」を展開していく可能性が高いと書かれています。どちらかと言えばネガティブな印象を受ける記事が並んでいる。
「なぜ、スピードパスを廃止する必要があるの?」と。
また、JXTGグループのサイトを見てみたところ「今後のプロジェクト」関連を紹介するページには、このような一文がありました。
「キャッシュレスで給油ができるように、キーホルダー型の決済ツールを開発しています」
え?キーホルダー型の決済ツールは、すでに東燃ゼネラルの「スピードパス」そのものでは?
しかも、東燃ゼネラルと統合するのだから、そのインフラやノウハウ、顧客をそのまま囲い込むためにも「スピードパス」を「エネキー」というネーミングに変えるだけでいいんじゃないのか?とも思ってしまう。なぜ切り替え作業という、システム面以外でも余計なコストが発生する形を取ろうとするのだろう。
一般人には分かり得ない「大人の事情」というものが背景にあるのでしょうか。
ただ、すでにスピードパスは570万本も普及(2017年末時点)していることから、しばらくの間は既存のスピードパスも利用可能としつつ、順次エネキーへと切り替えていくような展開になるのかもしれません。
エクソンモービル系SSは「Ene Jet」となっています
いつも使っているガソリンスタンドに行った時に気付いたことですが、今まで「エッソ」だったガソリンスタンドは「Ene JET(エネジェット)」という名称に変更されていました。看板やレシート表記など、全てが「Ene Jet」となっています。
当然、もともと「エッソ」系列であったことからスピードパスも引き続き利用可能ですし、併せてエッソ系列のセルフスタンドでも使えるようになりはじめています。
今後もしもスピードパスが廃止となった時には、ユーザー自身でエネキーへの切り替え手続き等が発生するのかどうかも現時点では不明ですが、バイク乗りとしてはスピードパス今後もオススメです。
スピードパス・プラスという決済ツールもあります
もうひとつ、スピードパス・プラスという決済ツールも紹介しておきます。
こちらは前述のスピードパスよりもやや大きめになりますが、それでも手のひらにすっぽりと納まるサイズ。
いちばんの特色は、「電子マネー決済」機能も搭載されている点です。
通常のスピードパスは「エネジェット」や「エネオス」系列のガソリンスタンドでの給油時決済にしか使えないのですが、こちらスピードパス・プラスではクイックペイとしての利用も可能なので、ガソリンスタンド以外でも「クイックペイ」が利用可能な店舗での決済に利用することができます(※2)
※2:主にセブンイレブンやローソン、ファミリーマートなど各コンビニやイオン等で利用できます
当初、この「スピードパス・プラス」に紐付け可能なのは「クイックペイ」一択のみだったのですが、その後「nanaco」も選択できるようになりました。nanaco利用の場合は「スピードパス・プラスnanaco」というものになりますが、外見や利用方法に違いはありません。
スピードパスを申し込むために必要なこと
スピードパスの申し込みには、以下の2つが必要になります。
- 本人確認のための運転免許証
- 紐付け登録可能なクレジットカード
紐付け登録が可能なクレジットカードはエネオスが発行するシナジーカードでなくても、VISAやMASTERなど国際ブランド付きカードであれば、ほぼ登録可能です。(一部、登録不可のクレジット会社もあるようですので、詳しくは店頭などで確認してください。)
シナジーカードとスピードパスを連携することで給油割引など各種割引も付いてくるので、可能であればシナジーカードとの紐付け登録がお得です。
JXTGエネルギー株式会社より、ブランド変更告知のDMが届く(2019年3月末)
2019年3月、JXTGエネルギーよりブランド変更告知のDMが届きました。
現在「ENEOS・エッソ・モービル・ゼネラル」で全国展開しているサービスステーションを2019年7月をもって「ENEOS」に統一することとし、2018年10月よりブランド変更工事を順次行っております。
当カードは、2019年4月より全国のENEOSおよびエッソ・モービル・ゼネラルサービスステーションでもご利用いただけます。
との記載があります。クレジットカードに関する記載はありますが、スピードパスについては触れられていませんでした。果たしてスピードパスの運命や、いかに。
ツイッターにて、EneJetキャンペーンはじまっています(2019年4月追記)
ENEOSの新ブランド「EneJet」の誕生を記念して、プレミアム体験キャンペーン実施中です。
ツイッターからEneJetアカウント(@eneos_enejet)をフォロー、対象のツイートをリツイートするだけでキャンペーンへの応募完了!
抽選で1名にポルシェ「カイエン」、体験型ギフトカタログと現金2万円が100組200名様に当たるとのことです。応募期間は4月20日(土)~5月31日(金)まで。ツイッターアカウントをお持ちの方は、この機会にエントリーされてみては如何でしょうか!?
シェル石油の決済ツール「イージーペイ」も、ご参考までに
昭和シェル石油がサービス展開している決済ツール「イージーペイ」はご存じでしょうか?
こちらについても、クレジット申込~決済ツール入手、利用までの流れを編集中ですので参考にして頂けたら幸いです。
スピードパスからエネキーへの切替えが正式通知されました(2019年6月追記)
6月中旬、ENEOSより1通のDMが届き、正式にエネキーへの切替えが通知されました。
切替え手続きの流れについて、新たに記事にしてみました。
コメント
私もスピードパス使ってます!バイク乗りにはもってこいのすごく便利なんですが、エッソのガソリンスタンドが少ないのが少し残念でしたね。仰るようにENEOSでも使えるようになるとますます便利になりますね。是非そうしてほしいです!
by nmind 2018-09-12 2:55 PM
nmindさんも使われているんですね!これ、ホント便利ですよね。
記事を書いた後から知ったのですが「スピードパス」は、いずれ「エネキー」に取って変わってしまうようなことを知り、追記しました^-^;
スピードパスをそのまま活かしてくれた方が、色々と手間が省けて楽なのですが・・・
by ken_ken 2018-09-12 6:05 PM