2018/02/15
2年ほど前、ログハウスや日本家屋を独特にアレンジした「BESS(ベス)」というハウスメーカーの展示場に行ったことがある。
以前に職場がいっしょだった方と供につくば山周辺ツーリングを楽しんだあと、最後に寄ったのが「BESSつくば」だった。
展示場にあるログハウス、薪がぱちぱちと燃えているリビングのソファに座りながら、その方がぽつんと放った、このひと言が今もずっと記憶に残っている。
こんな家だったら、きっとテレビも要らないね!
感じたことそのまま、とても分かりやすい言葉だったけれど、そのヒトコトが当時からずーっと記憶に残っている。
そんな2年前のベス初訪問以来、久しぶり2020年2月にベス川口、ベス柏と2か所を訪れたら「ベスの家に住みたい熱」が再燃してしまったのだった。
ベス川口に行ってみようと思ったのも、ベスが展開している「程々の家」という日本家屋的な家を見てみたかったから。(ベスつくばや柏のモデルルームには、この「程々の家」が無いのだ。)
程々の家
一度だけでもこの、ベスの「程々の家」の雰囲気を知りたかった。
この落ち着いた感じの家は、きっと居心地が良いに違いない・・・
カタログやベスのサイトで眺めるたび見てそう思っていたのだけれど、実際にモデルルームの中に入ってみたら、やや落ち着き過ぎている印象。
なんと言うかこう、遊び心的なわくわく感がないのである。
無論、その落ち着きさに重点を置いているのだろうからコンセプトに間違いはないのだろう。
落ち着きのなかの居心地のよさ、例えば、しとしとと雨が降るような日も軒先や縁側で静かにその音を楽しむ家なのだろうと想像していたのだけれど、何となくそういう居心地の良さは薄かった。
G-LOG「なつ」
ログハウスシリーズのひとつとして展開されている、G-LOG「なつ」。
2階部分には「NIDO」と呼ばれる、広めのベランダが魅力的。
ベランダというより、もはやひとつの部屋のような快適さ。
この広めのベランダ、目の前に見えるのは国道だ。モデルルームだから仕方がない!
でも、目を閉じてイメージをすれば少し先、遠くに見えるのは東京湾の海だった。
COUNTRY LOG(カントリーログ)
見た目は、よくある形状のログハウス。
ただ、一歩家のなかに入れば遊び心にあふれていた。
玄関を開けると、広めの石畳み。そこにはゆったりめのソファが置かれ、木製テーブルを挟んで真向かいには薪ストーブ。(外からアルパカがこちらを覗いているのは愛きょう・・・。)
石畳みはその素材だけに、きっとひんやり冷たいのだろうと想像していたのだけれど、薪ストーブで程よく温められているからか、むしろペタペタと裸足で歩き回ったほうが気持ち良いくらい。
見た目はコンパクトに見えるけれど、家のなかは結構広いし遊び心にあふれているし。
「程々の家」を一度じっさいに見てみたく訪れたにも関わらず、この「カントリーログ」がいちばん気に入ってしまった。
「どんな家を建て、どんな風に過ごすか」がスタートでも良いのかもしれない
車やバイクなどと違い、住まいについては「あとになってから欲しい」と思っても、なかなか難しい面がある。
ただ、これは今だからこそ思えるようになったコトかもしれないけれど「どんな家を建て、どんな風に過ごすか」だったり、極端な話「どこで生きていくか」が、色々な面を含めた人生のスタートで良いのかもしれない。
そうでもなければ、こんな素敵なログハウスに住み替えるなんて老後の楽しみとして、今からコツコツやっていく位しか選択肢がないではないか。
それが例えばもっと早い時期、住宅ローンを組み、初めてマイホームを購入するタイミングだったとしたら、どうだろうか。
首都圏郊外の割とアクセスも良好な3LDKほどのマンションを購入するのと、さほど変わりないではないか。
つまり最初から「ベスの家に住もう」という明確な想いがあるなら、何ら無茶なことでも何でもないのである。
と、つらつらと書いてしまったけれども。
もちろん「あ~ぁ、最初からベスの家に住もうって明確な目標もっていればヨカッタ。」なんて、どうしようもなく浅はかな後悔をしているわけではない。
色々な時間を経た上で「こうありたい」と思うコトが、しばしばある。というか殆どその連続ではないだろうか。
あっという間に過ぎていくから「いつかやりたい」と思っていること、例えばひとりバイク旅やキャンプ、その気にさえなれば割と気軽にやれることはやってきたつもりだけれども、さすがにコレはやや大きな話になる。
それでも今回の「いつか」も、実現させるような気がしている。たぶん。