2018/02/15
週末、少しだけ足をのばし静岡県三島市にある「伊豆わさびミュージアム」に行ってきた。
わさびミュージアムは山本食品という会社が運営していて、静岡県の特産品「わさび」を使った様々な加工食品(もちろん生わさびも)を試食購入できる、ミュージアムというよりはお土産屋さん的な施設です。
ここで最初に、ひとつだけ誤解していたことを解説しておきます。
岩下の新生姜好きになってしまって以来、岩下食品・岩下和了社長のツイッターアカウントをフォローしていて。
その社長ツイートでこれまで幾度となく見かけてきたのが「岩下の新生姜と、山本食品のフレッシュ生姜の闘い」である。
岩下の新生姜をいちブランドとして確立した岩下食品のパッケージデザインにあやかるように、山本食品は常に酷似したパッケージを用いてきているとのこと。
これは確かに左を買おうと思っていたのに右を買ってしまっても何らおかしくないし、明らかにデザインを「寄せてきている」と言っても決して大げさではないだろう。
そんな、ピンク色した血を血で洗うような争い(というのは大げさだけど)をこれまで目にしてきた経緯があり、山本食品はウーン・・・という勝手なイメージが出来上がっていた。
そんなさなか、これもまたネットが当たり前になった時代を象徴するような、とても些細なことから勘違いも続く。
ツイッターで「山本食品、わさびミュージアムなんていうものまで作ったみたいですね。これもまた新生姜ミュージアムのパクりみたいなモンですよね」という投稿。
この投稿で、あらためて山本食品に対する勝手なイメージがさらに先走りしてしまったのだった。
生姜の山本食品 ≠ わさびの山本食品
それにしても山本食品さん、静岡では「わさびミュージアム」を構えるほど「わさび」も主力商品のひとつなら、わざわざ生姜部門で模範品だなんだって言われるようなやり方をしなくてもいいのにナァ・・・
それとも何かい?生姜は生姜で岩下食品に対抗しなければならない、一般人には知る由もない何かウラ事情でもあるのかい?
そんな勝手な疑問を抱きつつ「わさびミュージアム」を堪能した帰りみち、あらためてネット検索をして知った驚がくの事実。
生姜の山本食品と、伊豆わさびの山本食品はまったく別企業であった・・・
- 生姜でモメている山本食品は、埼玉県行田市「山本食品工業株式会社」
- 静岡、伊豆わさびの山本食品は、静岡県三島市「株式会社 山本食品」
ミュージアムという形まで真似しはじめたとツイッターに投稿したひと、誰ですかっ!笑
でも、それくらい紛らわしいのも事実だろう。
岩下vs山本という構図が、また輪をかけて混同させてしまう要因ではないだろうか。
岩下さんと山本さんの争いだったのに、そこにもうひとりの山本さんが現れたら・・・
岩下さんと山本さん、アレ?山下さんもいたような気がするケド。もしかしたら岩本さんだったっけか?と、もはや何だかよく分からなくなってくる。
ミュージアム形態まで模倣しはじめたと誤解してしまう人、その投稿を見ただけで「そうなんだ」と思ってしまう人。
その後者は自分なのだけれど、ネットが当たり前になったこの時代。あらためて思い込みには気をつけないといけないと思うコトだった。
道の駅と、わさびミュージアムの相乗効果的なもの
伊豆のわさび屋「山本食品」の伊豆わさびミュージアムは、伊豆めんたいパークと道の駅「伊豆」に並ぶように建っている。
比較的おおきな、この3つの施設が併設しているのは嬉しい。
休憩がてら道の駅に寄ったら「ついでに、めんたいパーク見ていこうか」「お土産にわさび、見てみる?」となるだろうし、道の駅に何かを併設するって、けっこう大きなポイントのような気がする。
郊外の道の駅って、ポツンと建っていることが多い。道の駅周辺の土地は野原だったり空き地だったり。
そもそも道の駅に立ち寄る人たちの目的はなんだろうか。
トイレ休憩ついでに、という人がほとんどかもしれないけれど、本当に切羽詰まったトイレなら道の駅よりもコンビニで済ませてしまうはずだろう。
休憩がてら道の駅に寄る人は「プラスアルファの何か」を楽しみにしている人が、比較的多いのではないだろうか。
例えばある人は「美味しいB級グルメ、なんかあるかなぁ?」だろうし、またある人は「新鮮な地元野菜があったら買って帰ろう」だったり。
それ以前に、そもそも車やバイクで道の駅へ行く人は、その時点ですでにアクティブ(行動的)な人たちだと言っても過言ではないはず。
そんな人たちが訪れる道の駅のおとなりに土産屋さんも併設していたら、ちょっと行ってみようか?なんて思う人が結構な割合で居そう。
もちろん道の駅内でも地元の特産品などがたくさん売られてはいるけれど、特産品や地元企業のことを楽しみながらより知ってもらうという宣伝や集客効果を想像すると、道の駅に併設するという形はメリットしか思いつかない。
そんなことをぼんやりと思っていたら、ここ道の駅「伊豆」はそのロールモデルのようにも思えてくる。
わさび好きなら、ぜったい楽める「わさびミュージアム」
そんなわさびミュージアム、どんな感じなのかをココに残しておきます。
入口をはいると、まずはわさび栽培のレプリカや標本が飾られている。
その先を進んでいくと、ホンモノのわさびを用いて栽培地を再現したスペースも。
そんなスポットを進んだ先が、わさび加工品のお土産売り場になっている。
お馴染みのわさび漬け、わさびマヨネーズ、わさびのりなど、本当にいろいろな加工食品があるものだ。
目新しいものでは「わさびオイルふりかけアヒージョ」なんていうものもありました。
もちろん生わさびも。
そんな数あるわさび商品の中で、試食コーナーでひとくち食べてすっかり気に入ってしまったものが「わさび味付けきざみ茎」というものだった。
シャキシャキとした食感と、わさび特有のツーンとした辛味が鼻に抜けてくるのがたまらない。
変わりダネでは、本わさび専用おろし板鋼鮫(はがねざめ)でしょうか。
おろし板のでこぼこが「わ」「さ」「び」という文字になっているモノ。
こういうアイテムを見てしまうと「生わさびスリおろし&ステーキを食すキャンプ」やってみるか。いや、ここは「生わさびスリおろし&ささみ焼き鳥」もイイではないか。
という感じで、すぐにキャンプ飯として楽しむところを想像する癖がついてしまったのはいつからだろう。
3つのラインナップにはミニサイズも用意されているので、近いうちやってみようかと企んではいる・・・
初めての「わさびソフトクリーム」
わさびミュージアムを楽しんだ〆は、わさびソフトクリーム。
想像していたよりも「わさびわさび(な辛味)」もなく、ソフトクリームの甘さと程よいわさび風味のバランス。
帰宅後にあれこれ気になって調べていたら、山本食品の社長さんはYouTubeも積極的に上げていらしている方だと知る。
しかもバイクが趣味のひとつようで、さらに(勝手に)親近感も沸いてしまった。
動画に写っている愛車はホンダのアドベンチャーバイク、NC700Xと思われる。(違っていたらごめんなさい)
山本食品さんのわさび、ネットでも購入できます→http://www.yamamotofoods.co.jp/