2018/02/15
新型コロナ関連の色々が落ち着く頃を見計らい。かつ在住県内の移動であれば何も問題もないだろうということで5月の最終末、代休も併せて利用し、鴨川にある「民宿さいとう」泊のプチ旅行ツーリングに行ってきた。
南房総の雰囲気が、やっぱり大好き
バイクに乗り始めてから、千葉県内でツーリング行くなら南房総方面がやっぱりお気に入り。
今回も、館山や鴨川あたりで「ぶらりと訪れ、ゆるりと過ごせる民宿」を探していたところ。たまたま「民宿さいとう」さんを、見つけることができたのでした。
1日目は、勝浦たんたんめん「えざわ」と「みんなみの里」でホッコリ
以前、ツイッターでお知り合いになった方と日帰りツーリングに行った際に教えて頂いた「えざわ」の勝浦たんたん麺で腹ごしらえ。
辛さの限界に挑戦したくなってしまうけれど、やはりここのたんたん麺は「中辛」程度までにして、ラー油の効いたスープをご飯といっしょに味わうくらいが良い感じ。ラー油の効いたスープに、れんげですくった白ご飯を浸して食べたらすごく美味しかった。
もともと勝浦たんたん麺は、漁を終えた漁師さんが帰港後に食べていたラーメンだそう。潮風ただよう海原に出たあと、さらにラー油が効いたラーメン食べてたの!?って思うけど、とても体は温まるし何となく納得。
えざわさんの勝浦たんたん麺を食したあとは、宿に向かう前に「みんなみの里」へ。
ここはちょっと変わった道の駅で、無印良品の専門店も併設されている。(写真が、ない)
年に1、2回「家のなかを無印良品で揃えてシンプルな生活にしてみたい欲求」に駆られるときがある。自分はこれを「無印良品症候群」って言ってます。
民宿さいとうさんでの、ひと晩
勝浦たんたん麺と無印良品を堪能したあとは、明るいうちに「民宿さいとう」さんへチェックイン。
ご主人さまも昔バイクに乗られていたことがあったようで、到着後しばらくバイク談義に花が咲き。あ、バイクで来てよかったな。って、あらためて思った時間だった。
そして宿に到着後、ちょっと休憩してから辺りを散策に出かける。
お宿に到着後は、何はともあれ歩いて周辺を散策する時間も好き。バイクで走り回って風を感じるのも好きだけれど、どうしても色々なことを見過ごしてしまうから。その土地、その土地の雰囲気を肌で感じられる徒歩散策も大好きだ。
お宿から周辺を歩いて、コンビニに行って。ガリガリ君を食べながら海沿いの道を歩いて、また宿まで戻る道のり。
勝浦の女子高生かなぁ。たぶん「犬の散歩行ってくる!」って親に言い訳して家を出て、友達と2人で堤防に座ってスマホでYOUTUBE見ていた。犬は、おれもうちょっと散歩したいんだけど。って、物足りなさそうな顔してた。
仲のよさそうなお爺ちゃんが2人、堤防沿いにあるベンチに座って海のほうを眺めながら雑談をしていた。
おそらく最近になり自転車に乗れるようになった妹といっしょに、姉妹2人が夕方の海辺で自転車をこいでいた。
南房総には、そんなふうにゆっくりと流れていく時間が今もある。
気ままな散策を済ませたあと、民宿に戻ってお風呂に浸かって缶ビールを1本開けると夕飯の時間。
そんなにご飯食べられないので、あじのたたきとか、お酒の肴になりそうなものでお願いします。って言っていたのに、なぜか立派な鯛のお刺身が用意されていた。ぷりっぷりですごく美味しい。
とにかくご飯が充実しすぎていて、これで1泊6,500円は、ほぼ夕飯と朝食代にあてているでしょ!?と思ってしまうほど。
ウソだと思ったなら、だまされたつもりで一度行ってみてほしいです。ぜったい満足しちゃうと思う。
南房総めぐりは、まだまだ尽きない
翌朝に出発時、民宿さいとうのご主人さまに「岩下の新生姜で働いている方なんですか?」って聞かれたり、いろいろバイク談義にも花を咲かせてから出発。
勝浦から海沿いの道を北上していく途中で絶景も観ることができたし、道の駅でなぜか亀への餌やり体験ができたり。ぶらっと寄った乗馬スクールでは、ご機嫌そうな馬と出会えたり。
乗馬クラブのイグレットさんに勝手に立ち寄ってしまったけども。ここのクラブの馬たちはホントに大切に扱われているなぁと思った。そしてまた、ちょっとだけ乗馬クラブに通いたい熱も再燃してしまったのだった。
民宿泊という、楽しみかた
去年、東北1周ツーリングの旅程すべてを「民宿泊」にして以来、民宿泊には民宿泊ならではの楽しみがあるということに気づいた。
栃木のボロ宿(敬称を込め、あえてこう呼ばせて頂いている)「雲海閣」に泊まったときから、目覚めてしまったのだ。
立派なお宿にあるようなサービスは、無い。ただ、過度なサービスがないぶん「何をするのも自由。何もしないのも、また自由。」的な感じが好きなのだ。
そして繰り返しになってしまうけれど、民宿に着いてからホッと一息したあとに、周辺をぶらりと散策するあの独特な楽しさ。グーグルナビも程々に、いま歩いている道のちょっと先に見える、あの路地裏への道を曲がったら一体どんな雰囲気だろうとか。住んでいる人たちしか知らないようなお店があったりするだろうか、とか。
もちろんこれら散策は、普通の温泉宿に泊まっても出来ることではあるけれど。
ただ、ぶらりと巡ったあとに帰る宿が「民宿」という一連のシチュエーションが気に入っている。
なんというか、気ままな散策のあとに戻る「民宿」は、その時、その日だけは「自分ち」の感覚なんだなぁ。「自分ち」は言いすぎかな、間借りしたアパートに「帰る」気分というほうが近いもしれない。
「宿に戻る」というよりも、「宿に帰る」雰囲気が強いから、民宿と周辺のぶらり散策はこれからもセットで楽しんでいきたい。