2018/02/15
1年遅れて無事、開催となった東京オリンピック。無事という言葉が果たして適切かどうかは分からないけれども・・・。
そして昨年に続き、今年もオリンピック開会~閉会式に併せた臨時の休日変動が適用されました。
7月19日だった海の日は、7月22日へ移動。10月11日スポーツの日は、よっこらしょっと月さえも跨ぎ7月23日に持ってきて。
コレをこうしてあぁしたら、ほれ!この通りじゃ!と言わんばかりに祝日をちょっとこねこねしたら、あっという間に4連休の完成じゃ。
そんな4連休を使って、福島から新潟方面へ2泊3日のツーリング旅に出かけることにしたのでした。
完全ソロキャンプ(ひとりだけのキャンプ場貸し切り状態)のことを完ソロと表現するらしいのですが、自分の場合の完ソロとは「完全ひとりぼっちツーリング」なのです。旅行ついでに飲み屋さんに行ってしまう訳でもなし、誰かと密になるわけでもなし。
そんな完ソロツーリングなら、たとえこんなご時世であっても何も気兼ねなく出かけていいはずだ。という結論にいたっての完全ひとりぼっちツーリングに出かけることにしました。
樹海ラインを抜け、只見へと向かう1日目
朝8時過ぎに千葉の自宅を出発し、東北道の宇都宮インターチェンジで東北道をおりる。
宇都宮インターをおりて定食屋さんでも見かけたら宇都宮餃子を食べてみようかな。なんて思っていたのに、まったく見当たらない。
宇都宮に行けば、そこかしこに宇都宮餃子店があるはずだ。そんな、勝手なイメージを抱きすぎていた・・・
仕方がないのでそのままノンストップで日光方面へひた走りつづけていると、途中、橋の上からスマホを持って何かを撮っている人たちの姿が。
その先に目をやると、蒸気機関車がホームに停まっている。
これは近くで見てみたいと思い駅の方まで向かうと、ちょうど良い場所でバイクと1枚残すことができた。
すでにホームで汽笛を鳴らしているし、もう出ちゃう!なんて、アワアワしながら撮った1枚。
運転手さんや機関士さんと思われるかたが、こちらに向かって手を振ってくれたのですかさず振り返して何だかほっこり。
もしも宇都宮餃子に舌鼓していたら、このタイミングに遭遇することもなかったわけであり。これは幸先よい旅の前触れにチガイない。そんな風に納得しつつ、再び会津方面へとバイクを走らせたのでした。
福島県南会津で見かけた屏風岩(びょうぶいわ)という場所では、まるでノコギリで切り取ったかのような岩々と透き通った水、上を見上げたら夏の青空という風景に癒される。そして川遊びがしたくなる。
ここから先は、樹海ラインと呼ばれる酷道(国道)354号線を走ります。
右手に奥只見湖を見つつ、右に左に何度コーナーを曲がっただろう。時おり、これぞ山と湖!という雄大なスケールに圧倒されつつも、そういう場所にかぎって停車させるようなスポットがなく、ただただ眺めつつ走り抜けてしまった。
それでも、気持ちの良い景色のなか走ることができただけでも満足。
写真がないのだけれど「あぁ!こういう風景を見てみたかった。走ってみたかった」と思う景色でした。
樹海ラインのものではなく、只見に入ってからの写真になってしまうのですが。
これは川なのか?湖なのか?というような湖と、どーんとそびえたつ山々。
まぁ、ダム湖だから山と湖面の境界線がここまでくっきりしているのだと言えば、それまでだけども・・・
山と湖、空以外、何もない。そんな風景のなかにいると、この時ばかりは何もかも忘れ「ただ、今ここにいる」という不思議な感覚だった。
樹海ラインを抜け、いちど新潟県魚沼市に入ってから、ふたたび折り返すようなルートで福島県只見町へ。
事前予約していた只見町の旅館「みな川」さんに着いたのは18時前。
ネットで調べていた際に写真で見た、古き良き外観が気になって宿泊予約を入れたのですが、残念ながら今現在は改修中のようで足場とネットで覆われていました。
あと同じく気になっていたのが、夕食がボリューミーすぎるという口コミ。
チェックイン後まずはひとっ風呂浴び、汗を流したあといざ夕食です。
豚しゃぶに馬刺し、酢の物に山菜、筑前煮などなど。あと、ちっちゃいけど鰻も!写真にはうつっていませんが、この左隣には山菜おこわ。右となりには鮎の塩焼きも。
そんなに食べれませんて・・・。あ、あと最後にデザートのスイカも出てきました。
うわさに違わず「みな川」の夕飯はボリューム満点でした。
山菜おこわには一切手が出せず(出せずというか、こうしたいと思ったので手をつけるのをやめておいた)、厨房へご馳走さまを伝えに行くついで、おこわの入った椀を片手にもっていき。
おなかに入りきならなかったので、あ、明日のおにぎりとして僕は食べたいんだな
そんなことを伝えると、まかないのおばちゃんがサランラップをくれて。自分でお椀のご飯をサランラップにのせ、ぎゅっぎゅっと握らせて部屋へと持ち帰りました。
暑さ厳しいこの時期、管理(今どきの言葉でいうとコンプライアンス?)がしっかりしたところだと「食中毒の心配があるので」というような理由でお断りされてしまいそうなところ。「なるべく涼しいところに置いておきなさいね」と、親切な対応に感謝です。
この山菜おこわおにぎり、明日どこか景色のよい場所で食べよう。そんなことを考えながら就寝した1日めの夜でした。
2021年7月23日の道のり
走行距離:387km
ひさしぶり、ただ走り続けた1日。それもスピード出しすぎずトコトコと。
60~70kmくらいのスピードでのんびり走るのが性に合っているし、好きだなぁとあらためて思った。
それくらいの速度でないと気づかないことって沢山ある。